8月30日(日)、山口県宇部市にてトークと音楽ライブのイベント「第3回 希望の・東ティモールin宇部」を開催しました。会場のシルバーふれあいセンターに約70名のお客さんが詰めかけられ、盛会でした。
第一部の大城研司(下関チモールの会代表)さんの発表された「アボたちに心寄り添って」は、第二次世界大戦中に慰安婦にされた今はお婆ちゃんになられている方の証言に基づいたお話でした。多くの方が始めて知る事でしたので、貴重なお話でした。戦争を戦った人だけでなく、女性や子ども達にも大きく爪痕を残してしまったという事実に改めて戦争の残虐さ、空しさ、そして64年経った今なお苦しんでいる人が世界中にいるということを忘れてはならないと思いました。
第二部は有機農業を学ぶため東ティモールから来日中のパウロさんとアマンディオさんの歓迎のコンサートで盛り上がりました。中でも、アフリカン太鼓のジャンベを中心に演奏するグループen.(えん)は「世界中68億人がen.のメンバーだ!」と、「全てが繋がっている」をモットーに平和を願い演奏されました。友情出演のシンガーソングライターの源之助さんは、ゆったりとしたプロの貫禄でギターを片手に平和を歌い上げられました。
最後に子どもたちも手作り楽器を手に持ちステージに上がり、皆で「野菜の歌」(作詞・作曲は源之助さん)を歌い、盛り上がりました。
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翌8月31日(月)には広島へ。川原と霜田健太郎さんとで、パウロさんとアマンディオさんを原爆ドームと平和資料館にご案内しました。
パウロさんは「たった一つの原爆で20万人以上の人が一日で犠牲になった」ということに驚きを隠せないようでした。アマンディオさんは独立戦争のときマタビアン山に逃げ込み、インドネシア軍と戦った日々を思い出しておられたようです。そして広島の素晴らしい復興に感銘を受けたと言われていました。
少し、秋の気配を感じる青空の素晴らしい一日になりました。
川原妙子