久々に見た面白くて何度でも見たいと思える映画の試写会。
さすがに、枯れ始めている(?)ハリソン・フォードの人間性が
前面に出た、考えさせられる映画である。
最近、日本でも、不法滞在によって子供だけ日本に残って両親が
強制送還、なんて話題も出てきているが、グリーンカードが
頑張れば取れるチャレンジの国、アメリカでは、同様なストーリーが
何万倍もあると思っても良いだろう。
副題のI.C.E.特別捜査官とは、ハリソン・フォードならどんな
スパイ?なんて思ったら大間違いで、移民局のベテラン捜査官の
人間としての心の動きを前面に出した、何通りかのグリーンカード
を求める移民たちの物語。ヘブライ語が出来ないユダヤ人とか、
中国系移民の一家とか、オーストラリアから一発女優として
あてたいと野心ともって観光ビザで滞在する女の子とか、
メキシコからの不法労働者とか、イランのアラブ社会を真面目に
考える女の子の一家とか、などなど。
実際、海外で数年暮らして、日本に住むのとは一味も二味も違う
こをと身をもって経験した者の一人ととして、かなり痛切に
感じる場面が沢山あった。
ロスのコリアンタウンの食料品マーケットが襲われる場面などを
見ていると、10数年前に実際に起こったロス暴動を思い出して
しまった。生きていくって大変だけど、人間は本来、その他の
チョイスはないはずなんだけど、と思いながら見た。
細かくチェックしたい点がいくつもあったので、2回めの鑑賞を
今から楽しみにしたい。
小さな声で
私はハリソン・フォードとリチャード・ギアって、容姿プラスアルファ
だけの大根だと思っていたのですが、見直しました。