2009-06-16

未完成だから愛はロマンチック このエントリーを含むはてなブックマーク 

カタルーニアの国民性や
ガウディやミロの研究をするために
やってきたパルセロナのはずが、
女たらしの画家と出会って、
違うお勉強をしてしまったひと夏・・・というお話。

四角関係とか、同性愛とか、発砲騒ぎとか、
道義的に問題ありのアイテムも出てきますが、
全編、副音声なみのナレーションがはいり、
余韻を残すこともなくサクサク話は進みます。

見どころはハビエル・バルデムに絡む
ペネロピとスカーレット、レベッカ・ホール。
堅物、奔放、破滅的 と、三者三様のタイプの違う女性を演じます。
なかでもペネロピのファムファタールぶりはさすがでした。
ハビエル・バルデムは(私は個人的に好みですが)
誰もが納得のイケメン、というわけでもない。
モテ男になるためのテクニックも殿方には必見です。

でも観終わってすぐ、思ったことは
「そうだ、スペインに行こう!」

少々小うるさいナレーションの合間に映し出される
バルセロナの景色とか、建築物や音楽の美しいこと・・・
「罪深い週末」を送ることになる北部の都市オビエドも
世界遺産にも指定されていて、
アストゥリアス王国関連の教会や博物館など・・行ってみたいです。
「スペインへようこそ 政府観光局」
のPR映画だったら、大成功ですね。

「成就しない愛こそがロマンチック」
というセリフが印象的だったのですが、それだって
「サグラダファミリアのことかぁ~!」
って思っちゃいました。

生命を吹き込まれた生き物が
天に向かって成長していくような、かのガウディの建物。
愛にも完成や終着なんてない・・・
悠久の時間を超越して、いつまでも未完成なのが美しい。
のですね。

キーワード:


コメント(0)


kerakuten

ゲストブロガー

kerakuten

“最近になって、月に15本くらい映画をみるようになりました。原作本の感想とあわせて、ブログに書き込んでいます。 ”