この映画を見たいなと思った理由はその題名と、「この東大出の男、三十にして童貞であるー。」のサブタイトルです。
現代は、中学生、場合によっては小学生まで、いろんな情報が氾濫する時代ー。その時代にあって、でも自伝的小説（ちょっぴり前の年代ですが）が原作なので、うーんと考え。でも私の回りにも（男性には聞いたことがないのでわかりませんが）、女性でも高齢（？）で未経験の人もあり。それが驚くことに超美人だったりするので。うーん、一般的に、東大という超エリートで、見栄えは悪くとも（失礼）女性も将来性を考えているのか、結構モテて、女がほっとかない感じなんですが。（友人の彼などはそうですが）
以上は私の映画を見る前の独断と偏見ですが。
出だしが唐突にはじまり、あれって感じで。ストリップ小屋（？）のシーンから始まり。ちょっと油断していると置いていかれてしまいます。これが映画の出だしかって感じで。
主人公はさてはて、いわゆるノーマルな男性でも、本人にその気があっても、機会に恵まれない人もいるんだと見ながら納得。主演の山本浩司さんが、いかにもモテない、ださっぽい雰囲気と服装、人柄を体現してくれていました。髪形といい、三十にして‘童貞’！
またこの映画で女性として非常に強く感じたのは、童貞ということ以上に、男性のイジメ！
男の嫉妬ほど怖くて醜いものはないと、聞いたことはあったのですが、本当に怖い。これもなんでもないことをあげつらってなんだか醜い。将来性があり、メディアなどにも登場したりすると、こうも僻まれて、いじめられて。象牙の塔は特に怖そうです！ホラーのよう。怖！
そこへたまたま後輩の女性の出現。いじめから落ち込んでいる主人公が彼女に希望を抱き、彼女もまんざらではなく。とてもいい雰囲気になり、これはって期待させられるのですが、さてはて、映画を見ていて、彼がちょっぴり気の毒な感じもしますが、相手の女性はもっと気の毒な感じが（怒）
見ているのが男性と女性とでは感じ方が違ってきますが、女性の側からしたら、これでは気分も乗らないし、「ただやりたいだけ？」って思えてしまいます‥でもいい人そうな感じがあふれている山本さんだし、憎めないし、悪い感じもしないのですが。
彼女が海外へ留学してしまい、彼は必死に手紙を書くものの、どうも読まれていない様子が画面から伝わってきますが‥
字幕が流れ、もう終わりかなってところで、彼が再び登場。この雰囲気、次につながったか、もしくは彼女‥この映画、ちょっと明るく終われてホッとしました。
笑劇的な題名ですが、あまり笑えず、かといってつまらない映画では決してありません。
また私の映画を見る前の独断と偏見はみごと打ち砕かれました（笑）
