今大ブレイクしているチュ・ジフンの出演♪
私の思い描く、「キッチン」というと、なんとなく生々しく、生活感が一番出るところ。それを題名に、新進気鋭のホン・ジョン監督が、さてさてどんな三角関係を描くの楽しみに見ました。
さらっと始まる出だし。そして彼ら3人の三角関係も、生々しくではなく、さっぱりと描いてありました。
シン・ミナも私が今まで見た映画の中で一番輝いていました。きれいでキュートに見えて。それはチュ・ジフンとキム・テウのおかげかも?共演する人によって、特に女性は違って見えますから。
仲のいい少し年の離れた夫婦。そこに偶然の出会いから妻が別の男性と関係を持ってしまうのですが、この二人のラブシーンもなんと自然で美しいことか!照明が有効に使われていました。
そしてその関係はただの一度、もう2度とは会わないはずが、運命に導かれるように再会!それも夫の先生として、しかも同居するという‥なんともなまめかしい雰囲気がただようのですが、それでもその三角関係は一見どろどろしないで、きれいに描かれていくわけなんですが。
監督の美意識と、性格かもしれませんが、本当にさっぱりきれいに描かれ。ところどころどろどろしますが。
ラストの3人が食事をするシーンもさっぱりと。
ただ不思議なんですが、見終わると、これだけさっぱりきれい、と思っていたはずなのに、妙に生々しさを覚えた、感覚として生々しいと、記憶に残る映画でした。いつまでも後を引くような。
チュ・ジフンは今までのイメージと違い、小悪魔でかわいい、キュートで若い男性像を演じていてまたまた魅力的!見ため、お醤油系なんですが、この映画でラストに感じるのはお醤油ではない、ちょっとオリーブも混ぜたような独特の味わいが残ったのですが‥。