2009-03-13

外国人がテレカ売らなくなった このエントリーを含むはてなブックマーク 

 最近は上野とかでテレカを売る外国人を見かけなくなった気がする(一体どこに行ってしまったのか。他におカネを稼ぐ仕事を見つけたのなら問題ないが・・でもこの不況で“ハケン切り”に遭ってないだろうか? 彼らの人権は、ちゃんと保護されているだろうか?)。
 私が学生だった頃、つまり10年くらい前だと状況は違っていて、初対面なのに親切に、テレホンカードを安く売ってくれたりした。50度数のやつを10枚で1000円とか。「ジュウマイセンエン、ジュウマイセンエン」と彼らは声をかけていたなぁ。じゃんけんで勝ってタダでもらったときもあった(なぜそんな親切なことを彼はしたのか)。そんなラッキーなことは一回限りだけだったけれど、まぁともかく、おカネを節約したいときなど、彼らの存在はありがたかった。
 彼らと接する時は、なるべく英語を使うようにした。私は授業で英語のコミュニケーションクラスをとっていて、それに役立てたいという思いがあった。だからテレカを買わないときも、彼らを上野とかで見かけたら、道を聞くとかで話しかけるようにしていた。
「上野公園はどこ?」「アッチダ」「あの階段昇ればいいの?」「ソウダ」「分かった。ありがとう」「テレカハ?」「要らない」。
 そんな感じで練習させてもらっていたが、ある時、「ナンデ買ワナイノニ話シカケルノカ!」と相手がブチキレた事があって、「シャレにならんなー」と反省した。たしかそれきり、話しかけるのは辞めにした。ケータイの通話料もだいぶ安くなっていたし、もうテレカは必要じゃなかった。街にはそれまでの緑じゃないグレーの公衆電話が増えてきていて、ムカつくことに、その電話機だと彼らから買ったテレカが使えなかった。「機械まで外国人を差別しやがるんだな」と思ったものだ。「安い労働力として使うことばかり考えやがって」と。

 この前、ちょっと用事があって自由が丘に行った。約束までちょっと間があったので、オープンカフェでコーヒー飲みながら時間をつぶした。通りには、外国人の姿を多く見かけた。身のこなしとかたたずまいとか歩き格好から、この辺に住んでいるような感じに見えた(観光で来ているんじゃない系)。たまたまかもしれないが、白人系が多数だった(自分で書いておきながら言うのもアレだが、こういう風に肌の色で外国人を表現するのもくだらんなー、と思う)。
 私はある想像をした。それは、「この街の外国人の全員が、もし“肌の浅黒い系”だったら」というヤツだ。もしそうだったら、この街の印象もだいぶ変わるだろう。そうじゃないことが、この自由が丘という街のイメージ作りに役立っている。セレブ感のある街、高級感あふれる街・・そんなイメージ。

 吉と出るか凶と出るかは、歴史の判断に委ねたいと思います(私などが出る幕じゃない)。

キーワード:

自由が丘 / セレブ / 外国人 / 上野


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菊田純一郎

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