2009-01-29

「Invitation」最終号、感慨 このエントリーを含むはてなブックマーク 

ブログ「だめ日記」から
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とうとう、「Invitation」最終号が発売された。6年間の軌跡に終止符を打つというぴあの決断。報せを聞いたときはショックだった。

私が持っている最初の号はNo.5「ジャパニーズ・ドリームはアニメにある―躍進する2000億円ビジネスの男たち―」で、「Invitation」のロゴ下に「ぴあから新しいカルチャー・ジャーナル誌」と打ってある。特に惹かれたのは、巻頭のコラムページ「Points of view」だ。名の知れた方々による10前後のコラム、というそのボリュームもさることながら、いわゆるワンアイテムのレビューにとどまらず、より大きな話へ広げることを得意とする人たちが、本領を発揮しているのがおもしろかった。

特集の後ろにはもちろんワンアイテムレビューのコーナーもあって、それはそれで蓮實重彦/山根貞男/樋口泰人/北小路隆志/大森望/町山智浩/仲俣暁生/豊崎由美/三田格/高橋秀実/佐々木敦……ともう、なんというかその辺のひと全員!?というゴージャスな面子。

また、04年1月号の「エンタテインメント&カルチャー・オブ・ザ・イヤー」は、「マトリックス、バカの壁、タトゥー、踊る大捜査線2―勝利の収支決算―」という副題が付いて、2003年に話題になったあれこれを網羅し、宮台真司×宮崎哲弥の「後退に抵抗するための2003年サブカルチャー概論」対談もあって、とても充実した内容だった。ので、毎年総括特集を期待していたんだけど、06年くらいからなくなってしまったので悲しかった。

それからしばらくして、タイトル脇に「ちょっと知的に、センスを磨く」という文字が入るようになると、数字や社会全体からエンタテインメントを読み解く特集や、縦横・贅沢なジャーナリスティック・カルチャー特集が組まれることはなくなってしまった。最後に総括特集とかやってくれたらよかったな。

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mari

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mari

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