2008-12-15

映画検定のよう!「サーチャーズ2.0」  このエントリーを含むはてなブックマーク 

 復讐劇なので、重い雰囲気なのかと想像していたのですが
重さの微塵もない!!
どうやらお馬鹿コメディだったようです。。。
とにかくマニアックな復讐の旅でした。

 主役の二人、メルとフレッドは延々と映画の話をしますが、
会場でいただいたプレスによると
その会話に登場した作品、場所、人物などは34作品!
架空の映画が8作品あるようです。
凄い数ですね。

 その中で私が知っていたのは
「ブロークバック・マウンテン」と「プラトーン」だけ。
観ていなくても聞いた事のあるタイトルは
「明日に向かって撃て!」「荒野の用心棒」などいくつかありましたが、
一本でも多く観ている人は、もっともっと笑えたのかもしれません。
というより、本作品は往年の映画ファンのための1本なのでしょうね。

 それでも、私のようなにわか映画ファンにもわかるような
可笑しな可笑しなやりとりも沢山ありますした。
復讐と、その結末は、思いもしない展開です 笑。
それはまるで「映画検定」!
それも相当なヲタク系の臭いがプンプンしてきます。
勝負の結果も、本当にそれで勝負がついたのか
観客には全く意味不明なため、
この人たち、復讐の意味がわかってるのか???
と、思わず噴出してしまいました。

 最初はヲタクの二人を見捨てようとしていたメルの娘・デライラさえ、
長い時間一緒にいて感化されたのか
最後には二人と同じ空気をかもし出しています。
そのうち、自分もデライラ同様、
自然に“あっちの世界”へひっぱられてしまうようでした。

 しかし、そのふざけた内容に反し、
モニュメント・バレーのロケーションはとても美しく感動的です。
これは、会話に登場する34作品の中の「捜索者」の
撮影場所らしいのですが、
オマージュ的な意図があるのかもしれません。

 そして、ブラックユーモアで批判するかのように、
石油や、9.11のアメリカの報復の話など
二人が復讐の下に交えて語っていたのが印象的でした。

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michi

ゲストブロガー

michi

“映画を観ることに生き甲斐を感じています。よろしくお願いいたします。”