2008-10-31

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イベントの後、体調を崩してしまい寝込んでいました・・・。
二日間布団の中でず~っとまどろんでいました。

その時にずっと頭の中でフラッシュバックしていたものは、やっぱり先日のDVD発売イベントのこと・・・・。

このイベントの初日「千夜の章」では、10代の頃自分の影響受けた「寺山修司」について語るということと、自分の体験した90年頃のカルチャーを映像で振り返るという試みをしました。
トークゲストはアップリンク主催の浅井隆氏。
当時天井桟敷にいた浅井さんが、普段めったに話すことのない「天井桟敷」、そして「寺山修司」のことについていろいろ話してくれたことは、時代を超えて今の時代に強烈なメッセージを投げかけてきた「寺山修司」そのものを実感することができました。
ボクが寺山修司を知ったころには、もうこの世にはいなかったけれど、自分の多感な時期に強烈な影響を残していて、今もなお影響し続けているんだなと考えさせられました。
・・・・・・。
自分にとって、90年頃というのは、記憶としてはまだ新しく、振り返るにはまだまだ記憶に伴う痛みが強すぎます。
出来ればまだ触れたくなかった。
編集のためにビデオを見返す作業もとんでもなくつらかった。
それでも、このイベントをただの懐古的な懐かしイベントにしたくなかった・・・・。
もっともっと極私的に自分の辿って来た道を見つめ直す(さらけだす)ことによって、きっとこの6%DOKIDOKIに続く道が見えてくるだろうと思った。
そして、トークというライブの現場で、稚拙ながら自分の考えを生で言葉にして外に出すということは、(誤解されるということも含めて)皆さんの前で覚悟を決めなきゃいけないと思った。
今まで集団のリーダーとして場をまとめるということを中心に考えてきたので、自分をさらけだすのは本当に怖かった。

自分の中では、演劇時代も6%DOKIDOKIでも一緒のことをやっていたつもりだけれど、端から見れば、まったく違うものに写っていたかもしれない。
そして、自分自身も社会的な平たいワクの中に巻き込まれ、今思うとブレていたようなこともやっていたに違いない。
あれから14年・・・・。
6%DOKIDOKIを続けていくとういうのは衝動であると同時に苦しみでもある。
一緒にいた人も皆いなくなって、そして、恐らくこれからもいなくなって、最後には一人ぼっちになってしまうかもしれないのに、それでもやり続けているというのは、きっと自分自身の中で終了できない何かがあるに違いない・・・・・。

日本の美について多くの著書を残す白洲正子のインタビュー集をたまたま読む機会があった・・・。
その中で「あんたねえ、好きなことなんでもいいから一つ、井戸を掘るつもりで、とことんやるといいよ。途中で諦めちゃあ駄目よ、わかる?とことんやれば地下水脈に当たるわ。地下水脈は四方八方に通じているでしょ。地下水脈に当たると、突然、本当に突然、いろんなことがわかるのよ・・・・。」
6%DOKIDOKIをやり続けているのは、水が出るかもわからない井戸を掘り続けているのに近いかもしれない。
そして、きっとどこかで自分にとっての「地下水脈」に当たるんだと信じているのかもしれない。

どんな過去でも、自分にとってはどうしようもなく歩んできた道。
自分にとっての「過去」という存在を認めてあげるということで、自分自身、やっと「過去」から解放されたような気持ちになることができた。
「未来」は子供も大人も同等にやってくる・・・・。
また新たな「出発地点」にいやおうなく立たされてしまったなと感じたイベントでした。

今日、6%DOKIDOKIは14年目に入ります。
ハロウィンの日に生まれた原宿のモンスター「6%DOKIDOKI」。
自分自身もこのモンスターに巻き込まれ、さらに来るべく新しい「未来」に向かって、また一歩歩き始めていくことを決意いたします。

6%DOKIDOKIおめでとう!

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★参考
イベントに来てくれたJUGEMのUさんの感想ブログ
http://jugejo.jugem.jp/?eid=117#sequel

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コメント(2)


  • 劇団羊のしっぽ 2008-11-01 02:01

    はじめまして。寺山修司を見逃してしまいました。
    残念です。ほんとに残念です・・・

  • 増田セバスチャン 2008-11-04 13:34

    コメントありがとうございます。
    寺山さんのことは前半部分で少し触れました。
    それでも貴重なお話が満載で、すごく興味深かったです。

増田セバスチャン

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増田セバスチャン

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