この映画は、スティーブン・キングの「幸せの25セント硬貨」に所収された短編「1408号室」です。映画を見る前は、あの短編が107分の映画になっているんだという印象でしたが、見てもう驚きの連続でした……
主人公(マイク)は自分の目で見たものしか信じないオカルト作家。この役を私の昔の印象だと、ラブコメにも出演もしていたジョン・キューザックですが、俳優さんは役によってこんなにも変貌するんだと、これも映画を見てびっくりしました。
マイクが自分の小説を書くためにも、宿泊客56人すべてが自殺したといういわくつきの1408号室に支配人(ジェラルド、サミュエル・L・ジャクソンの役)の止めるのも聞かずに宿泊、そこでマイクが見たものは想像を超える現象の数々だった……
とにかくキューザックの表情も変幻自在!起こる出来事や現象もどこまでが心の中か、ひょっとして現実に起こっているのか、はたまた幻影か、一応最初冷静に見ていたはずの私ですが、次第にマイクと一緒になり、ノンストップスリラーというジェットコースターで旅をしてしまいました……
ここで終わりかなって思うと、またまたジェットコースターで底へ行ってしまったりの連続…スリル満点、この映画は出演者も少なく、ほとんど1408号室での出来事なのですが、その中で非常にいろんな旅をさせてもらいました…
サミュエルも子役のジャスミン・ジェシカ・アンソニーも、キューザックの妻役のメアリー・マコーマックもすばらしい演技を見せてくれますが、この映画はやはりジョン・キューザックが[主役]です!彼の演技なしには語れない映画と思いました。引き込ませてもらいました。