闇社会ものが好きなので、本作を楽しみにしていました。
闇社会自体が好きなのではなく、
そこに生きる人たちの信念というか
自分に課している掟のようなもの、
言葉に出さずに何かを守っている姿、、、が好きなんですね。
ここでは「絆」になるわけですが。
このところ、ドラマだけでなく映画でも、
そして、男性もアラフォーの俳優さんたちが大活躍ですね!
渋く、寡黙でどこか哀しげな表情、
不器用な生き方がホントに似合っていました。
ウーの元に4人の男が訪ねてくるシーンから始まりますが、
それぞれが知り合いだということはわかっても、
最初は何が起きるのか、
誰が敵で味方なのか、全くわかりません。
その後、一枚の写真で彼等の関係がわかってくるのですが、
多くを語らずに関係や状況を伝えていく展開が
まさにこの世界という感じで、
全体的に流れている空気も私好みでした。
誰かとの関係、自分の立場や状況が一瞬で変わってしまうのは
どの世界にもあることですが、
闇社会ほどそれが極端な世界はないですよね~。
生きるか死ぬかですから。。。。
それでも5人の中に変わらない絆があったのには
グッときます。
カッコよすぎるくらい、カッコイイんです。
静と動、極端なので、最後までメリハリがあるし、
コインを捨てたときは
やるべきことは決まっているんだという決意が見えて、
これから始まることへの緊張感が漂っていました。
その一方で、打ち合わせなしのチームプレイや
インスタント写真を撮るのシーンは
昔の関係に戻ったようで、思わずニヤリとしてしまいました。
また、女性が二人登場しますが、
どちらも「生きる」ことに徹していたと思い、
女性ならではの強さを感じましたね~。
ラストは何ともやるせないですが、
友人の願いを叶えた彼等にとっては
ハッピーエンドだったのかなと思います。