2008-10-21

東京国際映画祭オープニング このエントリーを含むはてなブックマーク 

ドレスコード有りのオープニングに参加してきました。『レッドクリフ』を観たかったので。

麻生首相に、経団連会長のキヤノンの御手洗さんとかが出席でトヨタがスポンサーのエコを意識した映画祭らしいです。レッドカーペットならぬグリーンカーペットで、セレブは支給されたグリーンの蝶ネクタイをしていました。我々平民配給会社はメイン会場とは別の映画館に案内され、儀式を正面のスクリーンにビデオ中継で映されるのを見るという間の抜けた環境でした。

ジョン・ウー監督はハリウッドで撮影しているので英語は問題ないはずなのに、中国語で挨拶。「ハリウッドに負けないものをアジアで作れるという事を見てほしい」というようなことをハリウッドスターの前で述べていました。せっかくの大作なんだから、ハリウッドをそこまで意識しなくてもいいのではと思いましたが、逆にすごく彼のコンプレックスを見せつけられました。

さて、『レッドクリフ』ですが、宣伝途中からタイトルが『レッドクリフ part1』に変更された作品です。その意味は最後迄観てわかりました。なんとタイトルのレッドクリフ=赤壁の闘いは全てパート2で1はその序章というか、2時間半の予告編のようなものでした。
ヤフーのレビューはおしなべて高い得点を得ている作品ですが、正直冗長な作品でアクションも空回り、俳優もワンパターンの表情ばかりで個人的には残念な作品でした。
『インファナル・アフェア』のインタビューで、トニー・レオンが「僕はハリウッドには行かない、アジア人として彼らにはない複雑な感情を表現できると思っている、ハリウッドにはそのような脚本の作品がないから」と言うような意味の事を言っていたのを思い出します。
ジョン・ウーはハリウッドを目指したあまりアジアの俳優の利点を奪い、単純な感情表現しかもとめないストーリーに三国志をおとしめたように思いました。
パート2の面白そうな予告編が最後についていましたがパート1も予告は面白そうだからな。
どうせなら合計5時間を3000円の料金で一挙上映するとかイベント的にしてもよかったのでは。三国志の映画化はそれくらいの長さでも納得だし、一気に赤壁の闘いを最後迄観たいという欲求不満になりました。

映画の前に大きく告知されるのは「グリーン電力で上映しています」の文字。えっ TOHOシネマは東京電力の電気使ってないの?と疑問が湧きましたが、あとで調べると風力とかで発電されたエネルギーを通常の東電より少し高いお金を払って買うシステムらしいです。何度サイトを読んでもよくわからないのですが、企業のメリットはエコをうたえる事にあるらしい。

グリーン証書の説明。よくわからない誰か教えてほしい。
http://www.natural-e.co.jp/green/how_about.html

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浅井 隆

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