残念ですが、私は全部のビートルズナンバー(映画中33曲使用)を知らないので見る前にもっと聞いておけば、より以上に楽しめたかもです。
それでも有名なナンバーはさすがに知っていたのでそれなりに楽しめました。
また出演者全員歌っていて、そのうまさにも脱帽してしまいました。「ラスベガスをぶっつぶせ!」にも出演のジム・スタージェスも良かったし、ヒロイン役のエヴァン・レイチェルウッドも熱演。ジョー・アンダーソンがエヴァンの兄役でいい味を出していました。セディ役(ジャニス・ジョプリンがモデル?)ノディナ・ヒュークスの抜群の歌唱力にも酔いしれました。
この映画、ダンスもあれば、歌うシーンも多いのですが、単なるダンス映画でないところが良かったです。
1960年代は、もっともアメリカが栄え、今と違って世界の警察の役割を自任していたのがこの時代背景。物語はジュード(ジム・スタージェス)とルーシー(エヴァン・レイチェルウッド)のラブストーリーがベースですが、珠玉のビートルズナンバーにのせて、ベトナム戦争へと進んでいくアメリカを描いています。
ストーリーも素敵ですが、やはりところどころにビートルズへのオマージュ、トリビアを感じました。題名にしかり。場所にしかり。セリフにしかり。特にビートルズファンには何気ない部分も聞き逃せない、見逃せない映画ですね。それほどは詳しくない私ですが、特にセディのOh!Darlingの途中で入ってくるGetBack!などなど聞き逃せない部分がいっぱいです。個人的に好きなHey!Judeなどなども映画の中で聞けてうれしかったです。
もう一度ビートルズナンバーを聞きなおしてから見たい映画です!ナンバーをよく知っている方なら見ながらくすくす笑いが出るかもしれません。
またびっくりのカメオ出演の面々も素敵でした。とにかく見どころ、聞きどころいっぱいの映画でした。