山中英寛さんの日記
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2009
12月
23
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クリスティンの名演に惹きこまれる感動作
主演のクリスティン・スコット・トーマスが絶品の作品だ。あまり感情の起伏を見せず、ほとんどが無表情なのだが、人生で背負ってきたものの重さを内面から感じさせる、見事な演技には終始感服してしまった。そのクリスティンの名演から、声なき声で語られる元囚人の孤独感、そして息子を殺した罪悪感が、この作品の大きなテーマとなっている。 この作品の物語では、元囚人を受け入れがたい社会、囚人だった者を家族とし...
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2009
12月
03
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ムーアさん、「ザ・コーポレーション」をもう一度見てね
「華氏911」以来、マイケル・ムーアという人は大のブッシュ嫌いであり共和党嫌い、というのを声高に叫びたがることはわかってはいたが、この新作ではそれがさらにストレートに表現してみせている。レーガンやブッシュがやってきた経済政策がここにきて一気に崩壊し、リーマン・ショックが起こり、現在のアメリカの経済破綻が生じた、と映画全編にわたって主張していたのには、よくぞここまで噛み付くなあ、と感心させられてしま...
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