kaminoteさんの日記
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2011
10月
27
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『天皇ごっこ 見沢知廉・たった一人の革命』 クロスレビュー:シリアスで、ものすごくポジティブな空気を観た
こういうパワーを持った人を実際に見た事がないし、もちろん自分にもない。 おそらく持つ事はないだろう。 頭の中で考えるだけで終わらず、身を以て行動に移す。 鑑賞時に、この作品から感じたのは、そういうことであった。 「行動に移す」 そんなことを教えてくれるものは、書店に行って平積みされている本のタイトルを見れば、それこそ何冊も瞬時に見つけられる。 しかし、実際に行動に移している人は少な...
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2011
2月
04
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『kocorono』クロスレビュー:ロックとは音楽のジャンルではなく、その人の生き方だと思った。
実は、ブラッドサースティ・ブッチャーズを初めて聴いた。 恥ずかしながら、フジロックに行っていたのに、名前も聞いたことがなかった。 映画は激しい言い合いをする声でスタートするが、その途中、絶妙のタイミングで絡んでくる、ギター2本のフィードバックに鳥肌がたった。 曲の冒頭の長いフィードバック。ヴィンテージのマーシャルから出る、繊細な歪みだった。 これこそ、本当にかっこいい音楽のみが伝えることが...
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2010
3月
05
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喜怒哀楽とともに、生きていることを証明している
ホーミーは風が体の中を通り抜ける音。 映画の中に登場するホーミーを幾度となく聴いているうちに、「風」というコトバがしっくりくるようになった。 まるで地響きのような低音と、遅れて共鳴する高音。 それはどこか哀愁が漂い、これからの人生に捧げる魂の音のようだ。 映画を観ていて、モンゴルの人にとって、伝統芸能、伝統芸術がとても身近にあり、それが生活の一部になっているということに驚いた。 もちろん...
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2010
2月
18
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人間として、神父としての道徳
ソン・ガンホの演技力にはいつも驚かされます。 しかし、今回は主演女優のキム・オクビンがすばらしかった。 執拗なまでのベットシーンなど、表情や声だけでなく体全体で表現される感情に、幾度となく鳥肌がたちました。 中でも印象に残っているのは、真夜中に裸足で外を走るシーン。 その情景といい走り方といい、彼女の心境がとてもキレイに表現されていました。 私がいつも良いと思う映画には、「笑い」の要素が...
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