写真家、藤原新也との対談
瀬戸内 私も書きながらびっくりしました。装飾も何もなくて、思うことをぱっぱっと書いて通じる。今まで自分が一生懸命いい文章を書こうとしていたのが、何をしてきたのかと(笑い)。
藤原 文章を書くというのは描写力とか文体とかボキャブラリーとか修飾語だとか、いろいろ繊細な要素がある。ケータイ小説にはそれが一切ない。下手したら300くらいの言葉で書けるくらいシンプル。だけどそれで子どもたちの微妙な心理の葛藤(かっとう)がちゃんと書けている。
「あしたの虹」を書いた理由
対談 瀬戸内寂聴さん・藤原新也さん
http://books.mainichi.co.jp/2008/09/post-d798.html