「監督からリクエストがあったのは、誇張をせず、特殊な部屋にするなということ。ポップでカラフルな世界も得意ですが、今回はそれとは違う、リアリティをベースに作っていくコンセプトだったみたいですね。とにかくこだわられていたのが、部屋の電化製品全て、実際に使えるようにしておいてほしい、と。裏で芝居に合わせてタイミングを計って動かすのはダメで、それは一瞬のズレが出るからイヤなんだそうです。配線してどれも、本当にスイッチが入るようにしました。さすがに水道ばかりはそうはいかなくて、撮影時は裏で水を流しましたが(笑)」
美術監督・林田裕至が明かす『TOKYO!』製作秘話
「東京の狭さをどう見せるかが重要だった」
varietyjapa