アップリンクで配給した作品『カルラのリスト』。旧ユーゴ紛争での戦争犯罪人を追いかける検事、カルラ・デル・ポンテの仕事を描いたドキュメンタリーでした。
映画の中で、セルビア政府にせまり、アメリカと交渉し、国連で演説をして逮捕するために追いかけていたのは、大量虐殺の罪を問われているカラジッチでした。
ただ映画を公開した後、日本のセルビア大使館の文化部の人にどうして『カルラのリスト』を公開したのですかと言われました。というのも、カラジッチはセルビアの彼の支持者たちがかくまっていたからです。国際正義とその国の正義とは対立する場合もあるという事。
今回のカラジッチ逮捕で、その二つの対立する正義を裁判所で裁ける状態になったという事は国際社会にとって大きな成果。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080722-OYT1T00618.htm?from=navr
