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2019-11-11 11:46


青木柚主演「サクリファイス」UPLINK吉祥寺で公開

青木柚主演「サクリファイス」UPLINK吉祥寺で公開
映画『サクリファイス』© 立教大学映像身体学科/Recolte&Co.

新鋭・青木柚が主演を務め、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019国内コンペティション優秀作品賞(長編部門)を獲得した映画『サクリファイス』が、2020年3月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開されることが発表された。公開に先駆け、11月3日(日)第32回東京国際映画祭にて上映され、壷井濯監督に加え、出演の五味未知子さん、半田美樹さんが上映後登壇し、観客とのQ&Aセッションを行った。

『サクリファイス』は壷井監督の長編デビュー作で、カルト、災害、未来予知、戦争など様々なキーワードが交錯する重層的なドラマ作品。東京国際映画祭での上映を終えて壷井監督は「苦しい時代だが、五味さん、半田さんをはじめ若い世代の仲間と一緒に、未熟ながらもそれを恐れずに一歩を踏み出して、自分たちの物語を作り上げることができた。そして、このような場で、沢山の映画があるなかで今日見に来て下さった方々がいる、ということに小さな希望を感じている」と話し、続いて「そして、それを自分たちの喜びで終わらせるのではなくて、来年で東日本大震災から9年が経つが、人の心が苦しいということに終わりはないと思うので、今日いただいたものをまた新しい場所へ届けていくその一歩になるきっかけをいただいたこと、また、おふたり(五味さん、半田さん)にも感謝の気持ちでいっぱい」と万感の思いで、挨拶が述べられた。

映画『サクリファイス』
映画『サクリファイス』壷井濯監督(中央)、五味未知子さん(左)、半田美樹さん(右)

本作が初の映画出演であり、撮影当時18歳だったという翠役の五味未知子さんは「演技の経験がなく、初めての挑戦だった。緊張もあったが、監督をはじめ周りの方々に優しくしていただき、この皆さんでなければ頑張れなかった。良い体験をさせていただき、さらに東京国際映画祭という凄い場所に連れてきていただき、感謝している」と現場を振り返りつつ、思いを語った。特別な能力を持つ翠役については「翠は能力に対して良い感情を持っておらず、孤独感などマイナスな感情を抱いている。自分自身も孤独を感じるときがあり、寄り添って演じられた」と役柄について話した。

塔子役の半田美樹さんは「本作を何度か劇場で観ているが、毎回身が引き締まる思いになる。これから沢山の方々に届けていきたい」と話し、塔子役については「普通であることについて受け入れたくない、という部分に共感できた。感情を表に出すのが下手で空回っているように見えるところもあるかも知れないが、観る人によって印象が変われば嬉しい」と語った。

映画『サクリファイス』© 立教大学映像身体学科/Recolte&Co.
映画『サクリファイス』© 立教大学映像身体学科/Recolte&Co.

『サクリファイス』はアップリンク吉祥寺以外に、大阪・シネ・ヌーヴォ、京都・出町座、広島・横川シネマ、長野・松本CINEMAセレクトでの上映も決定しており、劇場公開に向けたクラウドファンディングが近日中にスタートすることも発表。詳細は、映画『サクリファイス』公式Twitterアカウントより発信していく。




映画『サクリファイス』
2020年3月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

かつて新興宗教団体<汐の会>で東日本大震災を予知した翠(五味未知子)は、今は女子大生になっていた。そのころ、大学周辺では3つの不穏な事件が起こり、同じ大学の塔子(半田美樹)は猫殺しの犯人が同級生の沖田(青木柚)ではないかと疑うが……。

出演:青木柚 半田美樹 五味未知子 藤田晃輔 櫻井保幸 矢﨑初音 下村花 柗下仁美 青木陽南 田港璃空/三坂知絵子/草野康太/三浦貴大
監督・脚本・編集:壷井濯
プロデューサー:藤原里歩
副プロデューサー:柗下仁美、林海斗
撮影:柗下仁美
録音:藤原里歩
撮影助手:柳田智哉
助監督:加登谷美琴
制作:下村花
音楽:大津沙良
整音:塚本啓介
スチール:柗下知之
主題歌:ぐみ(from パスワードの人)「小譚歌」
制作:Recolte&Co.
配給:コムテッグ
宣伝:髭野純
英題:Sacrifice
2019年/日本/カラー/16:9/77分/ステレオ/デジタル

▼映画『サクリファイス』特報

キーワード:

青木柚 / サクリファイス / 壷井濯


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