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京都府 京都市

2017-12-01 10:00


京都みなみ会館、18年3月末をもって一時閉館へ

京都みなみ会館、18年3月末をもって一時閉館へ
現在の京都みなみ会館の内観

京都府京都市にある映画館「京都みなみ会館」が2018年3月末日をもって一時閉館することが発表された。閉館の理由については、近年の激しい老朽化により、大規模修繕にあたっての費用に鑑みて、借地契約更新期間が迫ったこのタイミングで、いまの場所での営業継続を断念せざるを得ないとの判断に至ったと「京都みなみ会館」は明らかにしている。現在、2018年中の営業再開を目指し、移転候補地の調整を行っているという。

「京都みなみ会館」は1963年12月に邦画の封切館としてオープン。1988年に巖本金属株式会社による運営となり、154席の映画館として、ロードショー上映だけでなく、様々な特集上映も積極的に開催。2016年には、デヴィッド・ボウイの初主演作で、ニコラス・ローグ監督の1976年の作品『地球に落ちて来た男』に出資し、全国ロードショーを行った。

リアル!未公開映画祭_みなみ会館_外観
現在の京都みなみ会館の外観

現在の映画館の跡地についてwebDICE編集部が館長の吉田由利香さんに問い合わせたところ、「みなみ会館の跡地活用は、現在調整中と聞いておりますが、当建物は、閉館後に取り壊される予定です」とのこと。そして移転再開については、「移転候補地は京都市内で考えております。『京都みなみ会館』という名前の変更は考えておりません。何とか継続・再開できるよう奮闘してまいります」という回答だった。

「京都みなみ会館」では12月9日(土)よりアレハンドロ・ホドロフスキー監督の『エンドレス・ポエトリー』を上映、それに先かげた12月2日(土)からは『アレハンドロ・ホドロフスキー特集』として、前作『リアリティのダンス』とドキュメンタリーを含む5作品を特集上映、オールナイト上映も行う。

閉館する2018年3月は、54年の歴史を彩る作品をセレクトした「さよなら特別興行」を開催する。かねてから「映画館発信」を掲げ、現場からの声で生まれた企画やオールナイト興行を行ってきたが、吉田さんは「さよなら興行も、みんなで話し合って最期に何か面白い事をやって終われたらと思っております。絶賛、企画検討中です」と意欲を見せている。




京都みなみ会館

京都市南区西九条東比永城町78
075-661-7853

公式サイト

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