▲ブリストルのコミュニティ誌「Boundless」より、バンクシーのインタビュー記事
覆面グラフィティ・アーティストのバンクシーが、8月3日に発行されたブリストルのコミュニティ誌「Boundless」のインタビューに応え、彼の正体がマッシヴ・アタックのメンバー、3Dことロバート・デル・ナジャであるという噂を自ら否定した。
今年6月、DJ/プロデューサーのゴールディーがポッドキャストのなかでバンクシーについて触れた際に「ロバートは素晴らしいアーティストだ」と口にしたことが報道され、これまでも何度か持ち上がっていた「ロバート・デル・ナジャ=バンクシー」説が再び浮上していた。
今回のインタビューのなかでバンクシーは、「ほんとうはマッシヴ・アタックのロバートであると公言しますか?」という質問に「しないよ、だって私はロバートじゃないから」と回答している。
「Boundless」は売上を地元のホームレス援助活動に提供するなど社会的活動を続けている季刊誌。同誌の第5号「ブリストルとグラフィティ」特集のなかに掲載されているインタビューで、バンクシーはフランスのストリート・アーティスト、ブレック・ル・ラットから影響を受けていると明かしているほか、覆面で活動する理由については次のように述べている。「とかく人はマスクをつけている人物にはより興味を持ち、その人の話を聞くものだ。私はマスクをすることで謎を保ち、注意を引きつけておきたい。正体を隠し続けることを選ぶのは、人々がアーティストについて知っていることがアートを知っていることでもあると考えてしまうから。だから秘密にしておきたい。それと同じで、ストリート・アートの最も重要で素晴らしい作品は、匿名の才能によって作られているものなんだ」。
さらに今回「Boundless」の取材に応じた理由について、「あなた方を草の根で本物だと思っているから。そして新聞王や生まれつき金持ちのヤツに飼われていないからね!」と語っている。
インタビューの全文(英語)は公式サイトから無料で読むことができる(26、27ページ)。
なお、アップリンクが運営するオンライン映画館「アップリンク・クラウド」では現在、バンクシー監督作『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』と、2013年10月1日に実施されたゲリラ展示を追うドキュメンタリー『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』などを20パーセントOFF(500円→400円)で観ることのできる夏休みキャンペーンを実施中。