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2016-10-21 23:59


M・ムーアのトランプ映画全米緊急公開 現地の評

M・ムーアのトランプ映画全米緊急公開 現地の評

マイケル・ムーア監督が、共和党のドナルド・トランプ大統領候補をテーマにした新作『Michael Moore in TrumpLand』を10月19日(現地時間)よりアメリカで緊急公開を開始した。

マイケル・ムーア監督は、編集室の映像とともに、10月18日20:30よりニューヨークのIFCセンターで無料上映会を行うことをTwitterで突如告知。同劇場とロサンゼルスのLaemmle's Town Center 5で一般上映が19日より行われること、その後全米各地での公開とiTunesでの配信も行われることが明らかになった。かねてからトランプ候補批判を続けていたムーア監督は、11月8日の投票日へ向けてこの映画をわずか11日間で制作、公開へこぎつけたという。

ムーア監督は10月にオハイオ州ニューアークの劇場Midland Theatreでトランプ候補についてのイベントを実施することを予定していたものの、物議を醸す内容だとして中止を余儀なくされており、映画はこの内容がベースになっているとのこと。

ムーア監督はこれまでも、2003年の『ボウリング・フォー・コロンバイン』では、アカデミー賞授賞式の壇上でジョージ・W・ブッシュ大統領を批判、2004年の『華氏911』もブッシュ大統領の再選を阻止することを目的としていた。


ニューヨーク・タイムス紙は「『Michael Moore in TrumpLand』はトランプについての映画ではない」という見出しとともにレビューを掲載。作品が、トランプ叩きの内容ではなく、対抗するヒラリー候補を賞賛する内容であると評している。


またザ・ニューヨーカー紙は、今作が予想に反してヒラリー・クリントンがいかに大統領として適任であるかを表現している作品であると、「マイケル・ムーアはヒラリー・クリントンのことを理解している」というタイトルでレビューを掲載した。


@Code_switcherのツイートより「『TrumpLand』はトランプ叩きの映画ではない。これはアメリカ愛の映画だ」「マイケル・ムーアは、これまであなたが耳にしたり考えたりしたことのないヒラリーについて洞察する。そしてトランプのサポーターについても。この作品はオスカーに値する」


@Writermagikのツイートより「『Trumpland』を見た。私は彼の語り口を評価する。彼はPOVを使ったストリーテリングを理解している。それはアートで、とても魅力的だ」


(写真:ニューヨーク・タイムス紙の記事より、IFCセンター前に立つマイケル・ムーア監督)

■『Michael Moore in TrumpLand』を上映するニューヨークのIFCセンターのサイト
http://www.ifccenter.com/

■ロサンゼルスのLaemmle's Town Center 5のサイト
http://www.laemmle.com/films/41562

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