ラリー・クラーク展でプリント1万5千円で販売

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東京都渋谷区

2016-09-22 17:30

ラリー・クラーク「TOKYO 100」より

世界的に活躍する写真家で映画監督であるラリー・クラークの展覧会「TOKYO 100 ¥15,000- Photography Sale」が9月23日（金）より30日（金）まで東京・原宿のギャラリーターゲットで開催。ラリー・クラークと、彼の1995年の初監督作『KIDS/キッズ』でデビューした俳優で、ギャラリストとしてこの展覧会のキュレーターを務めるレオ・フィッツパトリックの2人も来日する。

世界中の多くのフォトグラファーや映画作品、ストリート・カルチャーやファッション・デザイナーにまで多大なる影響を与えたラリー・クラーク。「TOKYO 100」は2013年初めからニューヨークやロンドン、LAでの開催を経て、東京にて初開催される展覧会で、彼が1992年から2010年までの間に発表した『KIDS/キッズ』『BULLY ブリー』『ケン・パーク』『ワサップ！』などの映画の代表的な撮影シーンや、それらの作品のロケーションで撮り下ろした多くのスナップショット、ストリート・ブランドSupremeのカレンダー撮影の際に撮り下ろしたポートレートやセルフポートレートを展示・販売する。

ラリー・クラーク「TOKYO 100」より、『ワサップ！』に出演したジョナサン・ベラスケス

「TOKYO 100」では、大きな木製のクレートをギャラリーの中央に設置し、中に写真を積み上げオーディエンスに見せる。作品は主に、薬局や一時間プリントでラリー・クラーク自身がプリントをしたもので、102×152mm（4 x 6）のカラープリントを各15,000円で販売。メトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館をはじめとした世界中の美術館にコレクションされているアーカイブ作品を間近で見て購入することが出来る貴重な機会であるとともに、ラリー・クラークの数多くの作品から新たな側面を見出すことのできる展示となっている。

LC_2014_£100 Photograph Sale_Simon Lee Gallery_Installation View_P (2)

©LC 2014 2014年にロンドンのサイモン・リー・ギャラリーで行われた展覧会「£100 PHOTOGRAPH SALE」より

73歳になったラリー・クラークは、今まで撮りためてある多くの写真を、美術館へのアーカイブ寄付やオークションで売るのではなく、今までのキャリアを支えてきてくれた多くのファンや友人に持ってもらおうとの自身の熱い思いからこの展覧会を企画したという。「この展覧会は今まで何度も自分の展覧会に来てくれ1万ドルや1.5万ドルするプリントを買えなかったファンの子達へ、これはスケーターやコレクター達へのお土産や記念品とし、自分がハッピーに死ぬためのお返しなんだ」とラリー・クラークはコメントを発表している。