映画『ホドロフスキーの虹泥棒』より、ピーター・オトゥール(左)、オマー・シャリーフ(右)© 1990 Rink Anstalt / © 1997 Pueblo Film Licensing Ltd
独特の映像美と世界観から世界中のファンを虜にするアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、アカデミー賞名誉賞受賞ピーター・オトゥール、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞オマー・シャリーフ、そしてドラキュラ伯爵役や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『スター・ウォーズ』シリーズへの出演も記憶に新しいクリストファー・リーという名優3人を配した映画『ホドロフキーの虹泥棒』(原題:The Rainbow Thief)が、11月12日(土)より渋谷アップリンクほか全国順次公開が決定した。
映画『ホドロフスキーの虹泥棒』より、ピーター・オトゥール(左)、オマー・シャリーフ(右)© 1990 Rink Anstalt / © 1997 Pueblo Film Licensing Ltd
2014年に、同名自伝を自ら映画化した『リアリティのダンス』が日本でも公開され話題を呼んだアレハンドロ・ホドロフスキー監督。この『ホドロフキーの虹泥棒』は、英国に招かれ『サンタ・サングレ/聖なる血』に続く長編第6作目として監督した初のメジャー資本大作だった。1990年にヨーロッパのみで公開されたものの、アメリカや日本でも完全未公開だったが、今回、ホドロフスキー監督自らの監修によるディレクターズ・カット版(92分・公開当時は87分)が完成し、日本でも陽の目を見ることになった。
映画『ホドロフスキーの虹泥棒』より、クリストファー・リー © 1990 Rink Anstalt / © 1997 Pueblo Film Licensing Ltd
主演のピーター・オトゥールとオマー・シャリーフは、『アラビアのロレンス』(62)で初共演し、その後『将軍たちの夜』(67)で再共演して以来の3度目の共演作となる。すでにこの世を去った3名優を鬼才ホドロフスキー監督がどのように演出したのか注目したい。
なお、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の新作で、『リアリティのダンス』の続編『エンドレス・ポエトリー』は2017年公開予定となっている。
映画『ホドロフスキーの虹泥棒』より © 1990 Rink Anstalt / © 1997 Pueblo Film Licensing Ltd
映画『ホドロフスキーの虹泥棒』より © 1990 Rink Anstalt / © 1997 Pueblo Film Licensing Ltd
映画『ホドロフキーの虹泥棒』
11月12日(土)より渋谷アップリンクほか全国順次公開
ルドルフ(クリストファー・リー)は飼い犬のダルメシアンにしか興味がない風変わりな大富豪。ある夜、彼の遺産にしか興味のない親族を招いて晩餐会を開いたが、そのさなかルドルフの常連の売春婦達-レインボウ・ガール-が到着する。招待客を差し置いて乱痴気騒ぎをするルドルフだったが、その場で心臓発作になり昏睡状態に陥ってしまう。早くも親族たちは遺産について言い争うが、ルドルフと同じく風変わりな甥のメレアーグラ(ピーター・オトゥール)に全ての遺産が渡ってしまうのではないかと気が気では無かった。親族たちのやり取りを聴いてしまったメレアーグラは愛犬クロノスと共にその場を静かに去ってしまう・・・。そして5年後、メレアーグラはコソ泥のディマ(オマー・シャリーフ)と地下下水道で暮らしていた。愛犬のクロノスは既に死んでしまっていたが、二人はメレアーグラの叔父ルドルフの死と相続できるであろう遺産を待ちわびて日々を暮らしていたのだが――。
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:ピーター・オトゥール、オマー・シャリーフ、クリストファー・リー、ジョアンナ・ディケンズ、イアン・デューリー
脚本:ベルタ・ドミンゲス・D
製作:ヴィンセント・ウィンター、ヴァルデマール・ズィーキ
製作総指揮:ヨハネス・ヴァイネック
撮影:ロニー・テイラー
編集:マウロ・ボナーニ
音楽:ジーン・ミュージィ
1990年/イギリス映画/92分/カラー/ステレオ/ビスタサイズ(ヨーロッパ・ビスタ)
配給:アーク・フィルムズ
配給協力・提供:是空
協力:TCエンタテインメント