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2016-07-06 20:30


米核兵器管理の闇描く 「フード・インク」監督新作

米核兵器管理の闇描く 「フード・インク」監督新作

アメリカの食品産業の裏側を暴く映画『フード・インク』(2008年)のロバート・ケナー監督の新作で、米政府の核兵器管理の危険性を描くドキュメンタリー『Command and Control』の予告編が、制作する米公共放送局PBSのシリーズ「アメリカン・エクスペリエンス」公式YouTubeで公開された。

▼映画『Command and Control』予告編

この映画の原作となる2013年刊行の書籍『Command and Control』は、『ファストフードが世界を食いつくす』の作者であり、『フード・インク』出演でも知られるジャーナリスト、エリック・シュローサーによるもので、近年明らかになった政府の機密資料をもとに、アメリカで過去に単純なミスにより大規模な核爆発や戦争勃発まで間一髪の状況にあったことを明らかにするルポルタージュ。ケナー監督はこの本をもとに、1980年9月19日、アーカンソー州の町ダマスカス近くのミサイル基地で、大陸間弾道ミサイル「タイタン2型」の修理中に兵士が落としたスパナにより燃料爆発が起こった事故などを取り上げ、アメリカ政府の核兵器管理が抱える問題を追求しているという。

『Command and Control』は4月に開催されたトライベッカ映画祭でプレミア上映され、9月から全米の劇場でも公開される。

[写真:映画『Command and Control』より]

『Command and Control』公式サイト:
http://www.commandandcontrolfilm.com/

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