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京都府 京都市

2016-06-10 22:45


1公演8席限定 舞踏専用劇場が京都にオープン

1公演8席限定 舞踏専用劇場が京都にオープン

日本国内初となる舞踏の専用劇場「KYOTO舞踏館(ぶとうかん)」が7月7日、京都・三条にオープンする。運営は、エンターテイメントショー『ギア-GEAR-』を企画製作するART COMPLEXグループが手掛ける。

ART COMPLEXグループでは、昨年から「舞踏館プロジェクト」と題した企画を立ち上げ、日本国内における舞踏の鑑賞機会の創出を目的とした活動を計画しており、今回1950年代に日本で起こった前衛的舞踊のスタイル、舞踏にフォーカスした常設劇場をオープンさせるに至ったという。会場は江戸時代後期に建造された土蔵で、1公演8席限定で行われる。

KYOTO舞踏館外観
「KYOTO舞踏館」外観

7月7日(木)のこけら落としには、白虎社出身の舞踏家で舞踏カンパニー倚羅座主宰の今貂子による「秘色(ひそく)」が上演される。

150年前、変動期の大火に耐えた、舞踏館のこの土蔵は、清らかで、あたかも、 水の神の棲む神座(かむくら)のように、思われる。
私は、時代の願いとともに、万物の命の根源であり、人を癒し、清明さをもたらす水のエネルギーの舞踏を供えたいと思う。

秘色(ひそく)とは、玲瓏で、神秘的な美しさを持つ青磁色の別名で、火炎の中で、窯変し、あらわれる奇跡の色である。私にとり、水、源流、瀧、涙などに結びついていく。
また、日本人は、色ということばで、色彩だけでなく、艶、調子、兆し、愛情など、細やか で深遠な感覚を包んできた。
みえるもの、きこえるものの奥にある何かに、観客の皆様と、触れにいきたい。

長い間、待ち望まれた舞踏の劇場が生まれる。アバンギャルドで、かつ、古代から伝わる日本人のユニークな身体観を現代に息づかせる舞踏が、多くの出会いとともに、新たな価値を生み出すことを願い、全身全霊で踊りたい。

今貂子

ART COMPLEXグループは、ロングラン公演を実施することで「京都に行けば舞踏が観られる」という状況を生み出すことを目指し、観光事業におけるインバウンドの側面の効果も期待しているという。




KYOTO舞踏館

2016年7月7日(木)
こけら落とし(公演初日)「秘色(ひそく)」
以降、毎週木曜日に開催予定

〈開演時刻〉
18:00-/20:00-(上演時間 約45分・1日2回公演)
※それぞれ公演時間の20分前より受付開始・開場

〈客席数〉
各公演 限定8席
※座席は指定席ではありません。

京都市中京区三条通室町西入衣棚町51-2 [地図を表示]

公式サイト:http://www.butohkan.jp/

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舞踏 / 京都


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