▲「Amazonビデオダイレクト」のログイン画面
Amazonが5月10日より、動画公開・販売サービス「Amazonビデオダイレクト」をスタートさせた。IACが運営するVimeoと同じように、個人や企業が動画を公開して販売・レンタルが可能になり、クリエイターにとっては、ディストリビューターを通さず直接作品を発表・販売し利益を得ることができる。またGoogleが運営するYouTubeのように広告での収入を得ることを設定することもできる。
Amazonのアカウントの所得が必要で、規約に同意することでエントリーすることができる。
動画の販売・レンタルの売り上げについては、50%がクリエイターに支払われる。Vimeoの配信サービス「Vimeo On Demand」は手数料を差し引いた90%がクリエイターに支払われるが、年間19,900円のVimeo Proの登録が必要となる。YouTubeでは有料動画の配信に関する手数料は無料だが、チャンネル登録者数が1,000人以上いるチャンネルを所有していることなどの条件を満たすユーザーにのみ有料コンテンツ機能が提供されている。
サービス名 | 有料動画配信による支払額 | 広告収入の支払額 |
---|---|---|
Amazonビデオダイレクト | 購入価格の50% | 広告収益の55% |
Vimeo On Demand | 購入価格の90%、ただしVimeo Proの登録が必要(年間19,900円) | サービスなし |
YouTube | 購入価格の100%、ただし有料コンテンツ機能は一部のコンテンツパートナーに限定 | 広告収益の55% |
そのほか、Amazonプライム会員による視聴時間に基づくロイヤリティ(日本では1時間当たり6セントで年間7万5000ドルが上限)を組み合わせることもできる。またアメリカでは、昨年12月に開始したプライム会員向けの「Streaming Partners Program」での販売収入での55%の支払いを選ぶことが可能だが、現時点ではこのサービスは日本では利用できない。
アメリカではGoogleが2015年10月に広告無しのYouTubeサービス「YouTube Red」を9.99ドルでスタートさせると、Amazoも2016年4月より、プライム会員向けのサービスの一部であるプライム・ビデオの単体サービスを月額8.99ドルで開始した。ともに現時点では日本では利用できない。
Amazonビデオダイレクト:
https://videodirect.amazon.co.jp/home/agreement