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2016-03-19 17:30


イギリスで清涼飲料水に「砂糖税」18年より導入

イギリスで清涼飲料水に「砂糖税」18年より導入
© Photo by Health Gauge

イギリス政府は、清涼飲料水に含まれる砂糖の量に応じて課税する「砂糖税」を2018年4月から導入する。3月16日、オズボーン財務相が新年度予算発表のなかで明らかにした。イギリスではかねてから子供の糖分の取り過ぎによる肥満などの健康被害が問題となっており、小学1年生の10人に1人が肥満であり、小学校卒業時には5人に1人とその割合がアップするという。今回の課税により、食習慣の改善を目指し、税収は小学校でのスポーツ教育の拡充などに充てられるとのことだ。

今回導入される「砂糖税」は2段階の税率に分かれており、対象となるのは、糖分が100ミリリットルあたり5グラム以上含まれている飲み物と、8グラム以上含まれている飲み物。英BBCなどの報道によると、1リットルあたり18ペンス(29円)と24ペンス(38円)の徴収になると予想されている。

英BBCは課税が清涼飲料水に限定される理由として、チョコレートやケーキのようなお菓子と比べて毎日摂取する傾向があり、330ミリリットルのコカ・コーラに含まれる砂糖はティースプーン7杯(35グラム)など、1本あたりの砂糖の含有料が高いことを挙げている。

高い税率にはそのコカ・コーラやペプシ、エナジー・ドリンクのルコゼード、炭酸飲料のアイアン・ブルーが含まれ、低い税率には、ドクターペッパー、ファンタ、スプライト、シュウェップスのインディアントニック水などの飲料が含まれる。既に英飲料メーカーからは反発の声が上がっており、清涼飲料水関連企業の株価が大きく下落している。


【毎日新聞】
清涼飲料水に「砂糖税」…食習慣改善を 業界は反発
(2016/3/18)
http://mainichi.jp/articles/20160319/k00/00m/020/064000c

【BBC】
Sugar tax: How it will work?
(2016/3/16)
http://www.bbc.com/news/health-35824071




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映画『あまくない砂糖の話』―日本人も知らずに毎日スプーン20杯摂っている! (2016/3/18)
http://www.webdice.jp/dice/detail/5066/

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イギリス / 砂糖 /


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