現時点で民主党2位のバーニー・サンダース上院議員
今日(3月1日)、大統領選に向けた候補者指名争い序盤のヤマ場となるスーパーチューズデー(党員集会や予備選が最も集中する火曜日)を迎えたアメリカ。世論調査では、現在優勢の民主党ヒラリー・クリントンと、共和党ドナルド・トランプがこのままライバルを引き離し、指名獲得に弾みをつける見通しで、日本時間の明日(3月2日)午前から結果が判明していく。
全世界に影響を及ぼすアメリカのエネルギー政策であるが、各党上位2候補者の原子力発電に関する主張は次のとおり。
【与党・民主党】
ヒラリー・クリントン候補:原発賛成
選挙公約で、先進原子力を含むクリーン・エネルギーの研究開発への公共投資を増やすとしている。(Hillary Clinton's Vision for Renewable Power)
バーニー・サンダース候補:原発反対
「有毒な廃棄物をどう処理するか解決できていないので、原子力発電には賛成しない」と反原発を表明。(I am Senator Bernie Sanders, Democratic candidate for President of the United States — AMA)
また、選挙公約で、原子力発電所の運転免許更新を止めることと(※現在、米国では運転開始当初に許される運転期間40年に加え、20年ずつ認可の更新が可能。更新回数を制限する規定はない)、2050年までに100%再生可能エネルギーへ移行することを掲げている。
(berniesanders.com/people-before-polluters/invest-in-clean-sustainable-energy/)
【野党・共和党】
ドナルド・トランプ候補:原発大賛成
福島原発事故直後の2011年3月15日にはFOXニュースのインタビューで、「私は強く原子力を支持する。人々は、飛行機が墜落しても飛行機に乗り続けているし、自動車事故が起きても自動車に乗り続けている」と語っている。(Trump: 'We Do Need Nuclear Energy')
テッド・クルーズ候補:立場不明
原発問題は選挙の争点になっておらず、各候補者の発言が少ないが、特にクルーズ氏は公約の中でも原子力発電について何も表明していない。(CRUZ FOR PRESIDENT)
2月20日付の米ニュースサイト「The Daily Caller」の取材にも原発に関するコメントを拒否している。
(Here's Where The 2016 Candidates Stand On Nuclear Power)