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2016-01-15 15:45


40年ぶり、トランスジェンダーがオスカー候補に

40年ぶり、トランスジェンダーがオスカー候補に

第88回(2016年)米アカデミー賞のノミネート作品が1月14日に発表され、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズとしての活動で知られるトランスジェンダーのアーティスト、アントニー・ヘガティがアカデミー歌曲賞の候補に選ばれた。アントニーはドキュメンタリー映画『Racing Extinction』の主題歌「Manta Ray」を作曲家ジョシュア・ラルフとともに手がけ、歌と作詞を担当している。

米サイト「The Advocate」の報道によると、アカデミー賞ではこれまで、1972年に性別適合手術を受けた作曲家アンジェラ・モーリーが『星の王子さま』(1974年)と『シンデレラ』(1976年)でアカデミー歌曲賞にノミネートされており、アントニーはトランスジェンダーとしては40年ぶり、史上2人目のノミネートとなる。

『Racing Extinction』は、和歌山県太地町のイルカ漁を描いた『ザ・コーヴ』で第82回(2010年)アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したルイ・シホヨス監督の新作。

本年度の歌曲賞にはその他、サム・スミス「ライティングズ・オン・ザ・ウォール」(『007 スペクター』)、レディー・ガガ「Til It Happens to You」(『The Hunting Ground』)、ザ・ウィークエンド「Earned It」(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)、デヴィッド・ラング「Simple Song #3」(『ユース』)がノミネートされている。

今回のアカデミー賞では、『リリーのすべて』で1920年代に初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベを演じたエディ・レッドメインが主演男優賞にノミネート。そしてトッド・ヘインズ監督が女性同士のロマンスを描く『キャロル』からケイト・ブランシェットが主演女優賞、ルーニー・マーラが助演女優賞にノミネートされた。

アカデミー賞授賞式は2月28日にハリウッドのドルビー・シアターにて行われる。

[写真:アントニー・ヘガティ]

【The Advocate】
Meet the Second-Ever Transgender Oscar Nominee
(2016.1.14)
http://www.advocate.com/film/2016/1/14/meet-second-transgender-oscar-nominee

■アカデミー賞公式サイト
http://oscar.go.com/nominees

■『Racing Extinction』公式サイト
http://racingextinction.com/


▼ジョシュア・ラルフ&アントニー・ヘガティ「Manta Ray」

▼映画『Racing Extinction』予告編

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