中国の商業不動産大手で映画ビジネスにも力を入れているワンダ・グループ(大連万達集団)が1月11日、アメリカの映画会社レジェンダリー・エンターテインメントを35億ドル(約4千112億円)で買収すると発表した。映画業界においては、中国で最大の買収案件になるとされている。レジェンダリーは『GODZILLA ゴジラ』『インターステラー』『ジュラシック・ワールド』や『バットマン』シリーズなどの製作を手掛けていることで知られる。
ワンダの会長ワン・ジエンリン(王健林)は今回の買収により、「映画製作と上映、配給を包括して取り扱うことで競争力を強化し、世界的な映画マーケットへさらに影響力を拡大する」と声明を発表。同社は2012年にも米2位の映画館チェーン、AMCエンターテインメント・ホールディングスを26億ドルで買収している。
この買収により、ワンダ・グループは、レジェンダリー製作の全世界で公開する収益、そしてアメリカのAMC劇場の売り上げを手にする事になる。ハリウッド=アメリカという方程式は過去のものとなり、内容面でも中国マーケットを意識した作品が作られるものと思われる。
【Entertaimnent Weekly】
Chinese conglomerate acquires Legendary Entertainment for $3.5 billion(2016/1/11)
http://www.ew.com/article/2016/01/11/legendary-entertainment-acquired-chinese-wanda-group