▲アイ・ウェイウェイのインスタグラムより、レスボス島の難民とアイ・ウェイウェイ via Ai Weiwei's Instagram
中国のアーティスト、アイ・ウェイウェイが、ギリシャのレスボス島に集まる中東や北アフリカからの難民・移民たちのために新たなスタジオを準備中であることを発表した。
彼は昨年の12月27日の週より難民キャンプのあるレスボス島・モリアに滞在し、自身のインスタグラムのアカウントに現地の様子をアップし続けている。
英「ガーディアン」などの報道によると、彼は「アーティストとして、私はこの人間性回復の闘いに関わらざるをえない。レスボス島の難民たちが置かれた状況を私のアートと切り離すことはできない」と、世界の人々に難民の置かれた窮地をより知ってもらいたいという思いのもと、スタジオ開設を計画していることを明かした。そして「レスボス島に国境はない。私たちの精神、そして私たちの心にこそ国境はあるのだ」と語っている。
アイ・ウェイウェイは昨年9月、インドの彫刻家アニッシュ・カプーアとともに難民問題解決と難民との連帯を示すためにロンドンでパレードを行なった。彼は2016年、数回に渡りレスボス島を訪れ、危機が2016年以降も続けばさらに計画を継続させる予定。6名から10名の中国とドイツの学生とともにスタジオを運営することになっているという。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は12月30日、2015年に海からヨーロッパに到達した難民・移民100万573人のうち、8割以上が最初にギリシャに到達。その大半はレスボス島に上陸したと発表している。
▼アイ・ウェイウェイのインスタグラムより
【The Guardian】
Ai Weiwei sets up studio on Greek island to highlight plight of refugees(2016.1.1)
http://www.theguardian.com/artanddesign/2016/jan/01/ai-weiwei-sets-up-studio-on-greek-island-of-lesbos-to-highlight-plight-of-refugees