2016年7月23日に没後5年を迎える稀代の歌姫エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画『AMY』(原題)が、KADOKAWAの配給により2016年夏に日本で公開されることが決定した。
グラミー賞5部門受賞、2007年発表のセカンド・アルバム『バック・トゥ・ブラック』は全世界1200万枚以上を記録するなど、その圧倒的な歌唱力と歌声で、多くのミュージシャンにも愛されたエイミー。『AMY』(原題)は、ユダヤ系の血筋を持つ彼女が、その圧倒的な歌唱力と歌声で、デビューから一躍スターダムにのし上がるものの、2011年に27歳でアルコールの過剰摂取で命を落とすまでのキャリアを追っている。友人の誕生日パーティーで歌う様子や、デビュー前にレコード会社の会議室でギター一本で歌う姿など、マネージャーや友人が撮ったホームビデオからのプライベートな未発表映像、そして関係者のインタビューを通し、破天荒と形容された彼女の生き方と素顔に肉薄。自身がドラッグリハビリ施設に入ったときのことを歌ったヒット曲「リハブ」に象徴される度重なるドラッグ問題や、ボーイフレンドとのトラブル、追いかけ回されるマスコミへの対応など、スキャンダルに悩まされながらも、音楽への真摯な情熱を忘れなかった彼女の姿を捉えている。
監督は、2010年にドキュメンタリー『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』のアシフ・カパディア。『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』のプロデューサー、ジェームズ・ゲイ=リースが製作を担当している。本作は一般公開に先駆け第68回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門で上映され、多くのメディアが賞賛。本国イギリスでは2015年7月に公開し、自国のドキュメンタリー映画として、過去最高の約10億円の興行収入を記録した。国外の作品を含めても、マイケル・ムーア監督『華氏911』に次ぐイギリス史上2位となり、ドキュメンタリー映画としては異例となる全世界興行収入約28億円となった。また、12月1日に発表された第88回(2016年)アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門のショートリストにも選出されており、受賞が期待されている。
[写真:映画『AMY』(原題)より © Rex Features]
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映画『AMY』(原題)
2016年夏、角川シネマ有楽町、
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
監督:アシフ・カパディア
製作:ジェームズ・ゲイ=リース
出演:エイミー・ワインハウス
2015年/イギリス/英語/カラー
原題:AMY
配給:KADOKAWA
協力:ユニバーサル ミュージック合同会社 USMジャパン
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