映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』より ©IRIS APFEL FILM, LLC.
今年3月に88歳で亡くなったアメリカのドキュメンタリー映画の巨匠、アルバート・メイスルズ監督の遺作で、94歳のインテリア・デザイナー/ファッション・アイコン、アイリス・アプフェルを描く映画『Iris』が、『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』(配給:KADOKAWA)のタイトルで2016年3月5日(土)より日本公開されることが発表された。
メイスルズ監督は1960年代に弟のデイヴィッドとともにドキュメンタリー映画の製作会社「メイスルズ・フィルム」を設立。1969年のローリング・ストーンズの全米ツアーを記録した『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』(1970年)、ジャクリーン・オナシス・ケネディの叔母とその娘の生活を描く『グレイ・ガーデンズ』(1975年)など多くのドキュメンタリー作品を発表した。日本でもアップリンクの配給により2011年の監督作『ポール・マッカートニー THE LOVE WE MAKE~9.11からコンサート・フォー・ニューヨーク・シティへの軌跡』、そして撮影を担当した『ソウル・パワー』(2010年)、『消えたフェルメールを探して』(2008年)『ジプシー・キャラバン』(2008年)といった作品が公開された。
アルバート・メイスルズ監督(「メイスルズ・フィルム」公式サイトより(via MAYSLES FILMS)
『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』の主人公であるアイリス・アプフェルは、1950年代からインテリア・デザイナーとして活躍、夫と設立したテキスタイル会社も大成功をおさめ、ジャクリーン・ケネディや歴代大統領からホワイトハウスの装飾を任されたキャリアを誇る。2005年、アイリスのファッション・コレクションの展覧会がメトロポリタン美術館で開催されると、全米中が熱狂し驚異的な動員数を記録、84歳にしてその人生に大輪の花を咲かせた。
映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』より ©IRIS APFEL FILM, LLC.
本作は、そのセンスをどのようにして身につけたのか、競争の激しいNYで生涯現役の実業家でいられるキャリア術と“成功の秘訣”に迫るべく、展覧会や老舗デパート・バーグドルフグッドマンでのディスプレイ企画、売り切れ続出のTVショッピングなどの舞台裏に潜入している。また、「ルールはない。あっても破るだけ」といったアイリスの格言の数々が散りばめられ、先ごろ亡くなった最愛の夫カールとの夫婦愛も明かされる。アメリカでは4月29日より公開され、「最高のポートレイト!この映画を観ないなんてありえない」(「ニューヨーク・タイムズ」紙)「アイリスの言葉は、現代を生きるための知恵の宝庫」(「ニューヨーカー」誌)など、メディアからも高い評価を獲得している。
【関連記事】
ドキュメンタリーの祖アルバート・メイスルズ死去(2015-03-07)
http://www.webdice.jp/topics/detail/4623/
映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』
2016年3月5日(土)角川シネマ有楽町他全国ロードショー
NYパークアベニューの自宅で、ハイブランドのジャケットに、ヴィンテージアクセサリーや民族衣装を合わせ、即興でコーディネイトを披露する、アイリス・アプフェル。1950年代からインテリア・デザイナーとして活躍、美術館やホワイトハウスの内装を任され、ジャクリーン・ケネディを顧客に持つというキャリアの持ち主。アイリスの”成功の秘訣”に迫るべく、展覧会や老舗百貨店でのディスプレイ企画、売り切れ続出のTVショッピングなどの舞台裏に潜入する。
監督・撮影監督:アルバート・メイスルズ
原題:IRIS
日本語字幕翻訳:チオキ真理
配給:KADOKAWA
2015年/アメリカ/英語/カラー/ビスタ/5.1ch/80分/G
公式サイト:http://irisapfel-move.jp