フランスの「カイエ・デュ・シネマ」誌の選ぶ2015年ベスト10が、米「The Film Stage」などで発表された。1位はイタリアのナンニ・モレッティ監督による『Mia Madre』(原題)、10位に黒沢清監督の『岸辺の旅』が選ばれている。
『Mia Madre』は、モレッティ監督の実体験を基に、死期の迫る母親の看病をすることになる女性映画監督とその兄の関係を捉えたドラマ。続く2位にはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の新作で来年3月に日本公開が決定している『光りの墓』。3位はフィリップ・ガレル監督の『In the Shadow of Women』(原題)、4位はラリー・クラークがフランスのスケートボーダーたちを描く『The Smell of Us』(原題)となっている。
5位から7位は、ジョージ・ミラー監督『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、ヴィゴ・モーテンセンが製作・主演・音楽を担当した『約束の地』、ポール・トーマス・アンダーソン監督『インヒアレント・ヴァイス』と日本でも今年劇場公開された作品が続いている。8位は今月開催された広島国際映画祭で上映されたミゲル・ゴメス監督の6時間21分の大作『アラビアン・ナイト』がランクイン。9位に、AIRのジャン=ブノワ・ダンケルが音楽を担当したリトアニアのアランテ・カヴァイテ監督『The Summer of Sangaile』(原題)が選出されている。
なお、『岸辺の旅』は12月5日(土)より渋谷アップリンクでの上映が決定している。
【「カイエ・デュ・シネマ」誌が選ぶ2015年ベスト10】
1位『Mia Madre』(原題)ナンニ・モレッティ監督
2位『光りの墓』アピチャッポン・ウィーラセタクン監督
※2016年3月日本公開
3位『In the Shadow of Women』(原題)フィリップ・ガレル監督
4位『The Smell of Us』(原題)ラリー・クラーク監督
5位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督
※2015年6月日本公開
6位『約束の地』リサンドロ・アロンソク監督
※2015年6月日本公開
7位『インヒアレント・ヴァイス』ポール・トーマス・アンダーソン監督
※2015年4月日本公開
8位『アラビアン・ナイト』ミゲル・ゴメス監督
※2015年11月広島国際映画祭で上映
9位『The Summer of Sangaile』(原題)アランテ・カヴァイテ監督
10位『岸辺の旅』黒沢清監督
※2015年5月日本公開
(写真:ナンニ・モレッティ監督『Mia Madre』より)
【The Film Stage】
Cahiers du cinema’s Top 10 Films of 2015 Includes ‘Mia Madre,’ ‘Jauja,’ ‘Arabian Nights,’ & More(2015.11.27)
http://thefilmstage.com/news/cahiers-du-cinemas-top-10-films-of-2015-includes-mia-madre-jauja-arabian-nights-more/
■カイエ・デュ・シネマ公式HP
http://www.cahiersducinema.com/
■渋谷アップリンク公式HP
http://www.uplink.co.jp/movie/2015/41457
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http://www.webdice.jp/topics/detail/4491/