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2015-11-15 21:50


UKレゲエの雄スティール・パルスの映画 16年公開

UKレゲエの雄スティール・パルスの映画 16年公開

今年結成40年を迎えるUKレゲエの代表的バンド、スティール・パルスのドキュメンタリー映画『Dreadtown』が制作中。2016年公開を目指し、アメリカのクラウドファンディング・サイト「インディーゴーゴー」で資金調達のためのプロジェクトを実施している。

スティール・パルスは、1975年バーミンガムで結成。アフリカ系カリブ移民2世の彼らは、人種差別を原因とする暴動がたびたび起きていたイギリスで、人種差別反対や政治的弾圧に対抗するメッセージをリリックに込め、UKレゲエの先駆として活動。1984年に初来日以降、2005年にはFUJI ROCK FESTIVALに出演を果たし、日本のレゲエ・ファンの間でも人気が高い。

今作のプロデューサーは、ロシアのバンド、プッシー・ライオットのドキュメンタリー『Pussy Riot: A Punk Prayer』を手がけ、アフガン戦争帰還兵を描いたドキュメンタリー『ヘル・アンド・バック・アゲイン』でアカデミー賞にノミネートされたマイク・ラーナー。監督は、これまで短編映画を手がけてきたヨナタン・ガルが務めている。

この『Dreadtown』では、未発表の映像アーカイブや写真を中心に、バンドのリーダーであるデイヴィッド・ハインズへのインタビューのほか、ボブ・マーリーの妻リタ・マーリー、バーニング・スピア、フレディ・マクレガーといったレゲエ・アーティストだけでなく、セックス・ピストルズ/パブリック・イメージ・リミテッドのジョン・ライドンや、70年代にパンク・ロック・バンド、ジェネレーションXのメンバーとして彼らとツアーを共にしたビリー・アイドル、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスといったロック・ミュージシャンが出演し、スティール・パルスへのリスペクトを語っている。

また、俳優ダニー・グローヴァーがナレーションを務めているほか、ラッパーのマイケル・フランティ、「スヌープ・ライオン」ことスヌープ・ドッグ、ゲイリー・バード、ジェイソン・ムラーズ、『ザ・シンプソンズ』のクリエイターであるマット・グレイニング、『E.T.』出演の俳優C・トーマス・ハウエル、詩人のリントン・クウェシ・ジョンソン、反アパルトヘイトの活動家KHULU RADEBEといった様々な関係者の発言を盛り込み、40年にわたり「声なき者の声を伝える」活動を続けてきたバンドの軌跡を辿る作品になっているという。

デイヴィッド・ハインズ(スティール・パルス)
映画『Dreadtown』予告編より、スティール・パルスのリーダー、デイヴィッド・ハインズ

今回のクラウドファンディングは、ポスト・プロダクション費、音楽の著作権使用料、マーチャンダイズやパッケージの費用などのために4万ドル(約490万円)を目標に2015年12月10日まで協力を募っている。5ドル(約610円)から支援が可能で、金額に応じて、作品のDVDやオンライン上映、Tシャツやポスターなどオフィシャル・グッズが進呈される。さらに、200ドルの支援でデイヴィッド・ハインズと30分スカイプで話ができる権利、1万ドル(約122万円)の支援でエグゼクティブ・プロデューサーのクレジット権とプレミア上映会へのゲスト参加権を受け取ることができる。現在公開されているプロジェクト紹介動画ではハインズも登場し、協力を呼びかけている。


▼映画『Dreadtown』プロジェクト紹介動画

▼映画『Dreadtown』ティーザー予告

【Indiegogo】『Dreadtown』プロジェクト・ページ
https://www.indiegogo.com/projects/dreadtown#/

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