渋谷区宇田川町の映画館「シネマライズ」が2016年初頭に閉館することが発表された。
「シネマライズ」を運営する泰和企業株式会社は、11月27日(金)より公開となるギャガ配給の2016年正月作品『黄金のアデーレ 名画の帰還』の上映をもって閉館することを発表した。
「シネマライズ」は1986年6月にオープン。同時期にオープンした新宿の「シネマスクエアとうきゅう」や渋谷の「ユーロスペース」、「シネ・ヴィヴァン・六本木」や「シネスイッチ銀座」などとともにミニシアター・ブームを牽引した。
泰和企業に確認すると、「シネマライズ」だったスペースが、今後何になるかはまだ発表できない状態だという。また閉館の理由の一つに、目の前の渋谷パルコが来年解体されることもあるという。渋谷パルコは、2017年3月から建設工事が始まり、2019年9月に新しくパート1とパート3が一つになったビルとして生まれ変わると発表されている。
パルコのニュースリリースより、新しい渋谷パルコの完成イメージ
「シネマライズ」は、1996年に2スクリーンに増設した後、2004年には「ライズX」をオープンさせ3スクリーン体制となるも、2010年には1スクリーン(303席)に戻り、現在まで運営を続けてきた。今回の閉館で約30年の歴史に幕を閉じることになる。
■シネマライズ
東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル
公式サイト:http://www.cinemarise.com/
【パルコ ニュースリリース】
宇田川町15地区開発計画における都市再生特別地区の提案について
http://www.parco.co.jp/pdf/jp/newsrelease_20150630.pdf