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山形県 山形市

2015-09-18 14:35


チリ・グスマン監督の傑作政治映画、山形で上映

チリ・グスマン監督の傑作政治映画、山形で上映
『チリの闘い 三部作』より

10月10日(土)より岩波ホールにて『光のノスタルジア』『真珠のボタン』が公開となる、チリのドキュメンタリー作家、パトリシオ・グスマン。グスマン監督が亡命前にチリで完成させた約4時間半の代表作『チリの闘い 三部作』が、10月8日(木)から開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭2015の特集「ラテンアメリカ――人々とその時間:記憶、情熱、労働と人生」で日本初上映されることになった。

『チリの闘い 三部作』は、チリのみならずラテンアメリカのドキュメンタリー映画を代表する名作として知られており、フランスの映画作家、クリス・マルケルも制作を支援し、アメリカの「シネアスト」誌は、「世界で最も優れた10本の政治映画の1本」と評している。

パトリシオ・グスマンの最新作『真珠のボタン』は山形国際ドキュメンタリー映画祭2015のコンペティション部門にも選出されており、今回の『チリの闘い 三部作』は、当映画祭での一回のみの上映となる。




パトリシオ・グスマン『チリの闘い 三部作』上映
2015年10月12日(月・祝)10:00~15:28
会場:山形市民会館小ホール

映画『チリの闘い 三部作』より

監督、製作:パトリシオ・グスマン
助監督:ホセ・バルトロメ
撮影:ホルヘ・ミューラー・シルバ
編集:ペドロ・チャスケル
録音:ベルナルド・メンス
提供:イカロスフィルム
チリ/1978年/スペイン語/モノクロ/ビデオ(原版:16mm)/263分/原題:La batalla de Chile 1,2,3

■第一部(1975年/96分)
ブルジョアジーの暴動

1973年3月のチリ議会選において、左派が与党となったことにより、右翼の過激な暴動がはじまる。アジェンテの社会主義打破のため、右翼を中心とした暴力的な活動が、政府を弱体化し危機的状況に追い込んでいく。

■第二部(1976年/88分)
反乱

1973年6月29日、軍は大統領官邸を攻撃。アジェンデは抵抗しクーデター未遂事件として終わるが、政権の崩壊は時間の問題だった。9月11日、チリ国民に向けたラジオメッセージを最後にアジェンデは自殺、軍部によるクーデターが成立する。

■第三部(1978年/79分)
民衆の力

幾万人もの労働者階級の人々で構成された”民衆の力”と呼ばれる組織は、食料生産などを通し、闇市場に対抗。工場や農場を経営し、社会的組織を営んでいた。反アジェンデ政権と右翼に対抗し、ソビエト型の社会主義を目指す、チリの民衆(の姿)の記録。

ラテンアメリカ特集詳細:
http://www.yidff.jp/2015/program/15p4.html

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015
公式ホームページ:http://www.yidff.jp/home.html


▼映画『チリの闘い 第一部・ブルジョアジーの暴動』海外版予告編

▼映画『チリの闘い 第二部・反乱』海外版予告編

▼映画『チリの闘い 第三部・民衆の力』海外版予告編




映画『光のノスタルジア』
10月10日(土)より、岩波ホール他全国順次公開

監督・脚本:パトリシオ・グスマン
2010年/フランス、ドイツ、チリ/1:1.85/90分

映画『真珠のボタン』
10月10日(土)より、岩波ホール他全国順次公開

監督・脚本:パトリシオ・グスマン
配給:アップリンク
2014年/フランス、チリ、スペイン/1:1.85/82分

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/nostalgiabutton/

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