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cinema

2015-09-11 19:26


アメリカの集団的自衛権批判、M・ムーア新作上映

アメリカの集団的自衛権批判、M・ムーア新作上映

9月20日まで開催中の第40回トロント国際映画祭で、9月10日(現地時間)、マイケル・ムーア監督の新作『Where to Invade Next』(次の侵略先はどこ)がワールド・プレミア上映された。Indiewireがレビューを掲載している。

今作はムーア監督の『キャピタリズム~マネーは踊る~』(2009年)以来となる新作で、2001年9月11日の同時多発テロ事件以降にアメリカが行使した集団的自衛権と対外政策がテーマ。自国は他の大国とは違う、という考え「アメリカ例外主義」を批判するとともに、軍産複合体の実態を描いているという。

映画のなかでムーア監督は「アメリカが侵略を続けることで、より豊かな生活を得られるってホント?」という疑問から、スベロニア、イタリア、フィンランド、フランス、ノルウェー、ドイツといったヨーロッパの各国に赴き、労働問題から刑務所改革、教育システムなどについて市民の言葉に耳を傾け、まとめているという。Indiewireは「僕はクレイジーな楽観主義になったんだ」というムーア監督の言葉を引用し、過激な言動とアポなしの突撃取材で知られる彼のスタイルが、より受け入れられやすくソフトになったと評している。

【トロント国際映画祭公式サイト】
『Where to Invade Next』
http://www.tiff.net/festivals/festival15/specialpresentations/where-to-invade-next

【Indiewire】
Toronto Review: Has Michael Moore Gone Soft? With 'Where to Invade Next,' He Changes His Tune(2015-09-11)
http://www.indiewire.com/article/toronto-review-has-michael-moore-gone-soft-with-where-to-invade-next-he-changes-his-tune-20150911

▼映画『Where to Invade Next』ティーザー予告編

(写真:映画『Where to Invade Next』より)

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