6月26日、アメリカの連邦最高裁判所は50州全てで同性婚を認める判断を下した。これに対しオバマ大統領は会見を行い「アメリカの勝利だ、心のなかの変化、本当の変化が実現した」「今日、私たちの国はより完璧になったと言っていいだろう。アメリカは大いに誇るべきだ」と語った。
2013年、最高裁は結婚を男女間のみとした連邦法「結婚保護法」を違憲と判断し、同性婚カップルにも税控除などで男女の婚姻と同等の権利を認めた。しかし、同性婚の是非についての明確な判断は避けていた。
この日オバマ大統領は、原告で同性婚合法化への活動を続けていたジェームス・オバーグフェル氏に電話をかけた。オバーグフェル氏は、オハイオ州が事実婚によるパートナーシップを認めていなかったため、パートナーのジョン・アーサー氏と合法のメリーランド州で結婚。その後オハイオ州に戻り、他の州での婚姻関係を認めさせるため訴えを起こした。アーサー氏はALS(筋萎縮性側索硬化症)の闘病の末、5月に亡くなっている。
オバマ大統領の「おめでとう、あなたのリーダーシップが国を変えました」という電話越しの祝福に、オバーグフェル氏は「LGBTコミュニティと夫の期待に応えることができた」と喜びを語った。
【Variety】
President Obama Calls Gay Marriage Decision ‘A Victory for America’(2015.6.26)
http://variety.com/2015/film/news/president-obama-calls-gay-marriage-decision-a-victory-for-america-1201529140/
▼同性婚合法化の判決に対するオバマ大統領の会見
▼オバマ大統領とオバーグフェル氏のやりとりを報道するニュース映像
[写真:ホワイトハウスのTwitterより、レインボーカラーに変わったアイコン]