▲映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』より
世界の種子企業売上げ1位のアメリカ・モンサント社が、3位のスイスのシンジェンタ社の買収を進めていることが、ロイターなどで報道された。買収額は最大400億ドル(4兆7,932億円)に達する可能性があるとされている。
モンサント社は1995年からの10年間で世界の50の種子企業を買収し、世界の遺伝子組み換え市場のシェア90パーセントを独占。また、世界の種子企業の売上げにおいても、1位のモンサント社、2位のアメリカ・デュポン社、そして3位シンジェンタ社の3社で市場の53パーセントを占めている(2009年ETCグループ調べ)。両社が合併すれば、売上高が310億ドル(3兆7,147億円)という種子業界の巨大企業が誕生することになる。
なお、このモンサント、シンジェンタをはじめとするアグロバイオ企業が生産する遺伝子組み換え食品が、いかに私たちの生活のなかに拡大しているかを描く、アメリカのジェレミー・セイファート監督によるドキュメンタリー『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』が現在渋谷アップリンクほかで上映中だ。
モンサントなどの農薬会社は、巨大な種子会社でもある。
トップ3の会社が、世界の種子市場の53%を占めている。
今や僕たちの食の大半を生産する巨大企業だ。
GM大豆とトウモロコシはあらゆる所に使われている。
家畜の飼料、肉、卵、乳製品の多くはGMの飼料で育つ。(映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』より)
【ロイター】
米モンサント、シンジェンタ買収に向け米投資銀行と契約=関係筋(2015.5.8)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0NS2LO20150507
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映画『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』
渋谷アップリンク、名古屋名演小劇場、横浜シネマ・ジャック&ベティにて公開中、
他全国順次公開
監督:ジェレミー・セイファート
出演:セイファート監督のファミリー、ジル=エリック・セラリー二、ヴァンダナ・シヴァ
協力:大地を守る会、生活クラブ生協、パルシステム生活協同組合連合
字幕:藤本エリ
字幕協力:国際有機農業映画祭
配給:アップリンク
2013年/英語、スペイン語、ノルウェー語、フランス語/85分/カラー/アメリカ、ハイチ、ノルウェー
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/gmo/
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