「シネマノヴェチェント」の内観
神奈川県・横浜市に新たな映画館「シネマノヴェチェント」が2月7日にオープンした。場所は西区の藤棚商店街内、席数は28席で、32席のバー「トラットリア ノヴェチェント」も併設されている。
代表の箕輪克彦さんは、横浜でアクション専門の映画祭「シネマジャンクション」の審査員も担当。川崎で11年にわたり営業していた「シネマバー ザ・グリソムギャング」がクローズした後、「古い商店街好き」が高じて、横浜市西区の藤棚商店街のこの物件に出会い、商店街をともに盛り上げていきたいとこの場所にオープンを決めたという。
「シネマノヴェチェント」の外観
オープンから1週間、「地元の方だけでなく、遠方からお越しいただける方からも『映画館なのか飲み屋なのか、どういうシステムか?』という声をいただくのですが(笑)、入っていただくとお分かりいただけるんですけれどね」と評判は上々だそうだ。
「シネマノヴェチェント」の代表・箕輪克彦さん
開業にあたっては昨年閉館した吉祥寺バウスシアターの椅子を譲り受けた。「予算の問題もありましたが、バウスさんみたいに由緒ある映画館の椅子をいただくことができれば、そうした映画館のエッセンスを受け継ぐことがとができるんじゃないかという思いもありました」。
「シネマノヴェチェント」の客席
35ミリと16ミリフィルムの映写機を完備するだけに、「まずフィルムで上映できる作品を主体にしたい。その一方で、作家性が受け入れづらくなっている現在、がんばってる若い監督さんをピックアップして応援したい気持ちもあるので、フィルムとデジタルの両輪でやっていきたいです」と箕輪さんは今後の編成について語った。
現在「シネマノヴェチェント」では、自社配給作品『SAS〈特殊部隊〉人質奪還指令 ファイナル・オプション』のほか、特集『社会派の巨匠・熊井啓傑作選』などを上映中。
2月22日(日)から行われる『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』の上映では、映画のフィルムからデジタル化について検証するという作品のテーマに合わせ、藤澤順一氏、萱野直樹氏、川上皓市氏、長沼六男氏など日本を代表する撮影監督のトークショーも行われる。
シネマノヴェチェント
神奈川県横浜市西区中央2-1-8 岩崎ビル2F
TEL:045(548)8712
公式サイト:
http://cinema1900.wix.com/home/
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