チリのパトリシオ・グスマン監督の『光、ノスタルジア─祈りの砂漠、願いの宇宙』に続く新作『The Pearl Button』の映像が公開された。今作は、2月5日から行われる第65回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されている。
『光、ノスタルジア─祈りの砂漠、願いの宇宙』は、天文学の聖地であり、ピノチェト軍事政権下の弾圧の地であるチリ・アタカマ砂漠が舞台。この標高3,000メートルの高地で、天文学上の時間と犠牲者の遺骨を捜し求める遺族たちを交錯させて描くドキュメンタリーだ。ベルリン国際映画祭でワールド・プレミア上映される『The Pearl Button』は、チリの歴史を描き続けてきたグスマン監督による『光、ノスタルジア』から始まる3部作の2作目にあたり、海底から見つかったふたつの小さなボタンにまつわるふたつのストーリーが、雄大な自然とともに展開する。
『光、ノスタルジア─祈りの砂漠、願いの宇宙』は10月、岩波ホールで公開される。
▼『The Pearl Button』より
『The Pearl Button』
監督:パトリシオ・グスマン
フランス=チリ=スペイン/2015年/82分
『光、ノスタルジア─祈りの砂漠、願いの宇宙』
10月、岩波ホールにて公開
監督:パトリシオ・グスマン
配給:アップリンク
フランス、ドイツ、チリ/2010年/スペイン語・英語/カラー、モノクロ/90分
【ベルリン国際映画祭公式サイト】『The Pearl Button』
https://www.berlinale.de/en/programm/berlinale_programm/datenblatt.php?film_id=201511107#tab=video25