「シャルリー・エブド」2011年11月3日号の表紙。“ゲスト編集長”のイスラム教の預言者ムハンマドが「笑い死にしなかったら100叩きだ!」と言っている。
1月7日、パリにあるフランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の編集部が武装した男たちに襲撃され12人が死亡した。この事件に対しパリでは10万人規模の抗議集会が行われ、SNSなどでは「Je suis Charlie」(私はシャルリーだ)というメッセージが拡散している。
「シャルリー・エブド」のフランス国内での位置づけや影響力、今回の事件に至るまでの経緯、そしてこの事件の重大さについて伝える記事として、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版による記事のほか、アツコ・バルーさんによるブログや、パリ在住の音楽ジャーナリスト、向風三郎さんによるFacebookのポストがアップされている。
「シャルリー・エブド」は、1960年に創刊した月刊紙「ハラキリ」を前身に、広告や国の援助を得ず完全独立で運営。政治指導者をはじめ、人種や国籍、宗教を問わずあらゆる権力を皮肉り続け「フランスで最も不真面目で不謹慎な紙メディア」として、常に論争の的となり、また宗教団体などからの抗議や脅迫を受けながら発行を続けてきた。
1月9日の報道によると、「シャルリー・エブド」編集部は襲撃事件にひるむことなく、来週1月14日に「生存者による特別号」を発行。通常の6万部から大幅に増やした100万部発行することを明らかにしている。
■【ウォール・ストリート・ジャーナル日本版】
風刺週刊紙「シャルリー・エブド」はなぜ標的になったか(2015.1.8)
http://jp.wsj.com/articles/SB11685468879700404194004580386180553896628
■【ラミュゼ アツコ・バルーさんのブログ】
反権力と言うファンタジー(2015.1.8)
http://l-amusee.com/atsukobarouh/schedule/2015/0131.php
■【AFPBB】
襲撃受けた仏風刺紙、特別号発行へ 大幅増の100万部(2015.1.9)
http://www.afpbb.com/articles/-/3036046
■Sam-Boualam Caille-Cagée
向風三郎さんのFacebeook投稿(2015.1.8)