米ソニー・ピクチャーズは、12月25日クリスマスから上映が決まっていた映画『The Interview』の公開を中止することを正式に発表した。
この作品は、『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』のセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが監督、セス・ローゲンとジェームズ・フランコが主演を務め、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の暗殺を描く風刺コメディ。
テレビ・ショー『スカイラーク・トゥナイト』のホスト、デイヴ・スカイラーク(ジェームズ・フランコ)と彼のプロデューサー、アーロン・ラパポート(セス・ローゲン)はあるとき、金正恩が番組のファンであることを知り、インタビューしようと計画するが、その途中でCIAに金正恩暗殺を依頼される、というストーリー。
今作を巡っては、北朝鮮からのものと見られるソニー・ピクチャーズへのハッキング被害により、未公開作品の情報やメールが流出したことが問題となっていた。
また、公開映画館への脅迫もあったことから、米大手の映画館チェーン、リーガル・エンターテインメント・グループ、AMCシアターズなどが上映を見送ることを決定し、今回の公開中止となった。また、今作は今後、DVDやVODでもリリースされないという報道もされている。
このソニーの公開中止を受けて、テキサス州の映画館チェーン、アラモ・ドラフトハウス・シネマは、2004年の作品で、大量破壊兵器をテロリストに売りさばこうとする金正日を倒す、という設定のコメディ『チーム・アメリカ:ワールドポリス』をかわりに上映すると発表した。
【EMPIRE】
Sony Cancels Release Of The Interview(2014.12.18)
http://www.empireonline.com/news/story.asp?NID=43029
【Variety】
Sony Has ‘No Further Release Plans’ for ‘The Interview’(2014.12.17)
http://variety.com/2014/film/news/sony-has-no-further-release-plans-for-the-interview-1201382167/
【Bloomberg】
ソニー平井氏のメールから幹部報酬まで-情報漏れ拡大の恐れも(2014.12.11)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NGB2M36TTDSK01.html
【Hollywood Reporter】
Texas Theater to Show 'Team America' In Place of 'The Interview'(2014.12.18)
http://www.hollywoodreporter.com/news/texas-theater-show-team-america-759037