本日25日より監督・主演作『トム・アット・ザ・ファーム』がロードショーとなるグザヴィエ・ドラン監督による、今年のカンヌ映画祭審査員特別賞受賞作『MOMMY(原題)』が2015年4月に日本公開されることが決定した。
『MOMMY(原題)』は、アンヌ・ドルヴァル(『マイ・マザー』『胸騒ぎの恋人』)、アントワーヌ・オリヴィエ・パイロン(ドラン監督が手がけたアンドシーヌのミュージック・ビデオ「College Boy」出演)スザンヌ・クレマン(『マイ・マザー』『わたしはロランス』)と、これまでドラン作品に出演してきた俳優陣が集結。問題を抱えた息子を持つシングル・マザーと隣人との関係を中心に、シリアスなテーマを重ねながら、全宇宙共通の「母と子」の深い愛情と葛藤を痛々しく暴く。
今年5月に開催された第67回カンヌ国際映画祭で上映され、インスタグラムのような1:1の画角や、ドラン映画というジャンル映画の完成作とも言える内容が話題を呼び、ジャン=リュック・ゴダール監督の作品と並びコンペティション部門審査員賞を受賞した。
なぜ今作でもアンヌ・ドルヴァルとスザンヌ・クレマンを起用したのか?とインタビューで訊かれたドランは、「2人とも、どんな役もこなせてクリエイティブだし、知性豊かで主義主張もはっきりしている。僕にとって運命共同体的な存在。彼女たちとは、ひとつの目標に向かって一緒に歩いて行けるから」と答えている。また、登場人物について、「僕の映画はいつも一風変わった人間たちを描いているけれど、『Mommy』では除外された者たちが主人公。僕はこうした人物を擁護したいし、彼らを魅力的だと思う」とも語っている。
今作は、第87回アカデミー賞外国語映画賞のカナダ代表に選出されたのに続き、10月8日より全仏にて公開され、同日初日のデヴィッド・フィンチャー監督作『ゴーン・ガール』を超える大ヒットスタートを記録。公開3週目にしてドランのこれまでの作品のなかで最大の劇場数に拡大している。
なお、グザヴィエ・ドランが精神病院の患者役で主演を務めるサイコロジカル・スリラー『エレファント・ソング』も2015年の日本公開が決定している。
映画『MOMMY(原題)』
2015年4月、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次公開
監督:グザヴィエ・ドラン
出演:アンヌ・ドルヴァル、アントワーヌ・オリヴィエ・パイロン、スザンヌ・クレマン
配給:ピクチャーズデプト
提供:鈍牛倶楽部、巌本金属
▼グザヴィエ・ドラン『MOMMY』US版予告編
映画『トム・アット・ザ・ファーム』
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、
渋谷アップリンク他にて公開中、全国順次公開
監督、脚本、編集、衣装:グザヴィエ・ドラン
脚本:ミシェル・マルク・ブシャール
出演:グザヴィエ・ドラン、ピエール=イヴ・カルディナル、リズ・ロワ、エヴリーヌ・ブロシュ
配給:アップリンク
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/tom/
映画『エレファント・ソング』
2015年公開
監督:チャールズ・ビナメ
出演:グザヴィエ・ドラン、ブルース・グリーンウッド、キャサリン・キーナー、キャリー=アン・モス
配給:アップリンク
公式Facebook : https://www.facebook.com/elephantsong.jp