「やおや」の愛称でミュージシャンに親しまれている日本のローランド社によるリズムマシーンTR-808。この名機をテーマにしたドキュメンタリー映画『808』が2015年に公開されることが発表された。音楽プロデューサーのアーサー・ベイカーがコ・エグゼクティブ・プロデューサーを務めている。
TR-808は、ヒップホップの名付け親であるアーティスト、アフリカ・バンバータがアーサー・ベイカーのプロデュースにより1982年に発表した「プラネット・ロック」で使用されたのをきっかけに、その後のヒップホップやロック、ダンス・ミュージックで広く使われるようになった。今作では、そのバンバータをはじめ、ファレル・ウィリアムス、デーモン・アルバーン、デヴィッド・ゲッタ、フィル・コリンズ、ニュー・オーダー、ファットボーイ・スリムのノーマン・クックといったアーティストが今機の魅力を語っている。
また、リック・ルービンそしてジミー・ジャム&テリー・ルイスといった、TR-808をプロダクションに用い多くのヒット曲を世に送り出したプロデューサーも登場。そして、ローランド社創業者の梯郁太郎も取材に答え、1980年の発売開始から1983年の生産中止に至るまでのエピソードを披露しているという。
■映画『808』公式HP
http://808themovie.com/
▼映画『808』予告編
[写真:映画『808』予告編より]