パティ・スミスがアメリカのニューヨーク・タイムズ紙に、8月12日に全米で刊行される村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年（英題：Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage）』の書評を執筆した。
かねてから村上春樹の作品を愛読していることを公言し、2013年の来日時も「『ねじまき鳥クロニクル（英題：The Wind-Up Bird Chronicle）』をギターケースに入れている」と明かしている彼女は、この書評のなかでボブ・ディランの60年代と70年代それぞれの代表作と言われる2枚のアルバムになぞらえ、「これは『ブロンド・オン・ブロンド』ではない、『血の轍』だ」と形容。村上春樹がこの小説で新たな成熟へ向けて挑んでいる、と評している。
■【The New York Times】
Deep Chords: Haruki Murakami's ‘Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage’（2014.8.5）
http://www.nytimes.com/2014/08/10/books/review/haruki-murakamis-colorless-tsukuru-tazaki-and-his-years-of-pilgrimage.html
■【amazon】
Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage: A novel
http://www.amazon.co.jp/Colorless-Tsukuru-Tazaki-Years-Pilgrimage/dp/0385352107/webdice-22
■【amazon】
パティ・スミス著『ジャスト・キッズ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4309909701/webdice-22
【webDICE 骰子の眼】
『ジャスト・キッズ』『無垢の予兆』パティ・スミスインタビュー
http://www.webdice.jp/dice/detail/3778/
［写真：Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage表紙（左）、パティ・スミス［©Yoshie Tominaga］（右）］
