大英図書館で現在開催中の『コミックの正体:英国におけるアートとアナーキー[Comics Unmasked: Art and Anarchy in the UK]』展。(会期:5月2日~8月19日 http://www.bl.uk/whatson/exhibitions/comics-unmasked/index.html )
そのトークイベントに、先週金曜日(7月4日)アレハンドロ・ホドロフスキーが登壇した。昨年10月のロンドン映画祭での上映以降、まだイギリスでは劇場公開されていないドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』(フランク・パヴィッチ監督)がトークの前に上映され、その後、イアン・シンクレア(詩人・作家・評論家)が聞き手となり、ホドロフスキーがトークゲストとして登場した。会場には、2011年にホドロフスキーが米国の老舗雑誌『コミックス・ジャーナル』のインタビューで発言した「Kill Superheroes!!! Tell your own dreams.(スーパーヒーローたちを殺せ!!! 君自身の夢を語るんだ)」という言葉の引用が展示されており、当日ホドロフスキーがそのパネルの前に立っている写真が、バンド・デシネ出版社ユマノイドUKの公式フェイスブックに昨日アップされた。(https://www.facebook.com/humanoidsinc/photos/a.241149162574580.61964.215356461820517/765620513460773/?type=1&theater )
『コミックの正体:英国におけるアートとアナーキー』展は、古くは中世の写本に描かれたイラストレーションや、19世紀に新聞に載った「切り裂きジャック事件」のマンガ、1970年代のイコン的作者たち(『バッドマン』のグラント・モリソンや、『サンドマン』のニール・ゲイマンなど)等々、イギリスのコミック史を網羅する史上最大規模の展覧会で、日本の漫画についてのパネルディスカッションなど様々なイベントも会期終了まで予定されている。
■『コミックスジャーナル』のホドロフスキー・インタビュー
http://www.tcj.com/i-feel-myself-like-a-genius-and-a-sacred-whore-a-few-questions-for-alejandro-jodorowsky/