『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』のウィリアム・フリードキン監督(78歳)がイギリスの音楽サイト・ピッチフォークが運営する映画サイト・DISSOLVEでインタビューに答えた。
フリードキン監督は、自らがレストアの監修を担当した1977年の『恐怖の報酬』が今年の4月にDVDとブルーレイでリリースされた際に、アマゾンのDVDのページのレビューに自身で「私はブルーレイしか認めない。DVDは買わないように」と★ひとつのレビューを投稿。監督はこのインタビューで、パラマウントとユニバーサルとのリリースの経緯なども説明している。
さらに監督は、フィルムに対するノスタルジーがまったくないことを強調。「フィルムに執着するクリストファー・ノーランみたいな人がいるけど、どうせ配給するためにデジタルに変換しなければいけないのに、なぜ35ミリで撮る必要がある?」「DCPこそ最高の上映システムだ」とデジタル派であることを明らかにした。また、世界的ヒットとなったホラー映画『エクソシスト』にも触れ、「私が『エクソシスト』で成功した要因のひとつは、最初にフィルムのプリント26本を厳密に管理し、1ヵ月に26館でしか上映せず、正しい色が出ないフィルムは使わなかったからだ」と、35ミリ・フィルムの取り扱いの難しさを語った。
さらに、「ケーブル・テレビとストリーミングは驚異的だ。『HOMELAND/ホームランド』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』『24 -TWENTY FOUR-』など、私にとって映画館だけで上映されるための映画よりも興味深い」と、テレビ・ドラマとネット配信に可能性を感じていることも語っている。
【DISSOLVE】William Friedkin on Sorcerer, his career, and fate
http://thedissolve.com/features/interview/543-william-friedkin-on-sorcerer-his-career-and-fate/
【amazon】DVD『恐怖の報酬』のページ
http://www.amazon.com/Sorcerer-Roy-Scheider/dp/B00HT2L7VS/
[写真:DISSOLVEより]